サイト「好きだ」ルイズ「私も、あんたが……サイトが好き」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/19(水) 00:30:32.08 ID:kOeXCcBjO
「こ、この私を、誰だと思ってるのよ……」

双月が夜空に浮かぶハルケギニア大陸の中心に位置するトリステイン王国。王族と貴族が統治するその国では、身分の格差が著しい。

「名門中の名門。ヴァリエール家の息女だってことが、あの平民にはわからないようね」

名門、ヴァリエール家の息女。ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエールは頭にきていた。代名詞の桃色髪が怒髪天を衝いていた。まるでスーパーサイヤルイズであった。

「メイドの癖に、貴族の犬を誑かして……」

怒り心頭のルイズがここまで桃色頭にキテいる原因は、シュヴァリエ付きのメイドとして使い魔に傅く、あのド淫乱メイドが原因だ。

「そもそもあの犬っ……シュヴァリエ風情がご主人様を蔑ろにするなんてありえないんだから! 守るべきはこの私でしょうがっ!!」

バンバンッ!と枕をぶん殴りながら、ルイズは昼間の出来事を思い出す。貴族の男の子にお尻を触られたシエスタを庇い、刃向かった使い魔のサイトは決闘騒ぎを起こし、あわや死にかけながらも辛くも勝利を収めたのだ。

「勝てばいいってもんじゃないのよ! この私が! 主人である私が! どれだけ心配したと思ってるのよ!! にも関わらずあの犬ぅっ!」

ご主人様には目もくれず、シエスタに駆け寄ったサイトはそのまま気を失ってメイドの豊満な胸に受け止められた。そこまではいい。決闘の動機も含めて、まだ理解出来る。

「ようやく意識を取り戻したかと思ったら、お尻を触られたシエスタに上書きするってほざいて揉みしだくってなんなのよ、もう!」

上書きしてくださいとサイトにねだったのはシエスタなのだがその現場を目撃してしまったルイズにとっては経緯などどうでもよく、再びサイトが気を失うまで鞭を振るった。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/19(水) 00:35:00.73 ID:kOeXCcBjO
「どうして私以外にも優しくするのよっ!」

ルイズはそこが不満であった。仮にも使い魔として主人に忠誠を誓い、剣を捧げたのならば一途であるべきだ。ところがどっこい、平賀才人と名乗るあの犬は、あっちに美少女が居れば尻尾をふりふり、こっちにお姫様が居れば尻尾をふりふり、おまけにルイズよりも小さい子にも尻尾を振る始末。去勢せねば。

「でも……見て見ぬふりはして欲しくない」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/19(水) 00:36:52.77 ID:kOeXCcBjO
「……バカで悪かったな」
「サイト!」

涙が零れ落ちる寸前で、部屋の扉が開き、申し訳なさそうな使い魔がそこに佇んでいた。

以下略 AAS



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