サイト「好きだ」ルイズ「私も、あんたが……サイトが好き」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/19(水) 00:36:52.77 ID:kOeXCcBjO
「……バカで悪かったな」
「サイト!」

涙が零れ落ちる寸前で、部屋の扉が開き、申し訳なさそうな使い魔がそこに佇んでいた。

「お前な、少しは加減しろよな……」
「う、うるさい! あんたが悪いんじゃない! 勝手に飛び出して行って、怪我して、私を独りにして! わ、私が、どれだけ、あんたを」

口を尖らせて文句を口にする程度には回復したサイトを叱りつけるも、ルイズは怒りよりも安堵感が募り、ポロポロシクシク泣いた。

「わっ!な、泣くなよ! もうしないから!」
「嘘っ! そう言ってまたやるんだもんっ!」
「やらないよ。もうルイズを独りにしない」
「嘘だもん。あんたは私を置いていくもん」
「嘘じゃないよ。これからはずっと一緒だ」

天蓋付きの寝台の上で泣きじゃくるルイズの隣りに座ったサイトが優しく囁いて肩を抱いた。こてんっと、ルイズの桃色頭が傾いた。
サイトの肩を頭を乗せながらルイズは思う。

嫌だわ、と。嫌がる素振りを一切見せずに。

「あんたはメイドのほうが好きなんだもん」
「シエスタは大切だけどルイズも大事だよ」

ああ。こうやって、また言いくるめられる。
ずるいと思った。だって抗えないんだもの。
優しく頭を撫でられて、たぶんキスされる。

「ルイズが大事だって、証明させて欲しい」
「やだ。キスなんて私、したくない。やだ」

わかっているのに、抗えない。待っている。

「ルイズ」
「な、なによ……するなら早くしなさいよ」
「ちょっと失礼」
「えっ? あ、あんた、なにを……きゃっ!」

ベッドに押し倒されて困惑。なにすんのよ。


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