サイト「好きだ」ルイズ「私も、あんたが……サイトが好き」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/19(水) 00:39:55.87 ID:kOeXCcBjO
「シエスタのお尻触って、ごめん」
「絶対許さないから」
「すまねえ、すまねえ」
「何度謝ってもだめ。さっさと退いて」

覆い被さって謝罪するサイトの熱い眼差しから逃れるように、目を逸らしながらルイズは拒絶した。けれど、押しのけたりはしない。
サイトはこれはイケると思った。イケるぞ。

「ルイズ、俺の目をみろ」
「やだ。あんた、血走ってるし」
「そんくらい本気なんだよ」
「メイドにも本気だった癖に」
「うっ……」

図星を突かれてサイトはたじろいだ。しかし、認めるわけにはいかない。メイドに本気だと認めれば後ろめたさは感じずに済むかも知れないが、ルイズが悲しむ。それは困る。

「本気ジャナイヨ」
「じゃあ、メイドとは遊びなの?」
「あ、遊びでもないよ……」
「それって、浮気よね?」

ルイズはだいぶ手強かった。イケるかもと思っていた自分は間違っていた。強敵である。
ならば、覚悟を決めなければ。決死の覚悟。

臆せばフラれる。勇気。そう、勇気を出せ。

「浮気なんて、気にすんなよ」
「あ、あんた、とうとう開き直っ」
「うるせえ! 俺はルイズが好きだ!!」

ぼっと、ルイズの桃色頭が沸騰した。好きって言われた。熱い眼差しで、私が好きって。

「好きなのに、浮気するの?」
「もうしない」
「嘘」
「ああ、嘘かも知れねえ! それが俺だ!!」

文句あっかと、言われて、文句はなかった。

「そうよね……それがあんたよね」
「こんな俺で、申し訳ない」
「ぷっ……いいわよ。そんなあんたでも私の使い魔で、大切な人だもの。だからいいわ」

吹っ切れたルイズは目を閉じてキスを待つ。


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