イエロー・デ・トキワグローブ「……レッドさん、好き」
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2:名無しNIPPER[qage saga]
2022/01/28(金) 00:31:43.15 ID:ncpD882kO
「責任は取って貰いましょう」
「そうね」

イエローとて女。トレーナーとしてブイブイいわせていた頃はブルーの助言に従って麦わら帽子を被ってポニテを隠し海賊女王になると七つの海を股にかけた女。誇張が過ぎる。
ともかく同性同士通じ合った2人は共にグリーンを逃さぬよう、包囲網を構築し始めた。

「グリーンさんには伝えたんですか?」
「いいえ。まだよ」
「では、呼び出しましょう」

イエローは率先して仕切った。やはり、本人が前面に出るのは気が引けると思ったのだ。
もしも自分がそうなったらブルーさんにセッティングして欲しい。でも自分で言いたい。

「あくまでも伝えるのはブルーさんですよ」
「あら、どうして?」
「そのほうがグリーンさんは喜びます」

イエローはグリーンが泣いて喜び……はしないと思うがそれでも嬉しがると信じていた。
グリーンは育てる者。ポケモンだけでなく自分の息子、そしてイエローの弟弟子か妹弟子も上手に育ててくれる筈。たぶん。きっと。

「あいつ、喜んでくれるかしら」
「そりゃあもう!」

グリーンさんはきっと小躍りすることはないとは思うけど、もしもボクにレッドさんの赤ちゃんが出来たらレッドさんは胴上げしようとして、ああ、ダメだよレッドさん。赤ちゃんがびっくりしちゃうから……ああ、ゴメン。じゃあ、ぎゅっとしていいか? なんて言われたらボクはすぐ頷いて、両手を広げて。

「や、優しく、お願いします……きゃー!」
「楽しそうね、イエロー」
「ふあっ!? い、今のは、違くて……!」
「胴上げされないように気をつけなさい」
「ブ、ブルーさぁん!?」

思ったことが全部口から出ていたイエローはブルーに鼻で嘲笑われてディグダの穴かあったら入りたい気持ちになった。恥ずかしい。

「まあ、そのディグダの穴からアタシは赤ちゃんを産むわけだけど……なーんてね」
「ブルーさん?」
「オ、オホホ。冗談よ。そんな顔しないで」

どぎつい下ネタで悲しくなったイエロー。
失言したブルーはちょっと反省した。いくらなんでも酷い。これはもうセクハラである。


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