恐山アンナ「私は、こんな自分が嫌いだ」麻倉葉「そんな哀しいこと、云うな」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2022/02/01(火) 23:37:54.73 ID:S3yuJCHMO
「ありがとう、葉」
「お、おお。なんだよ、やけに素直だな」

素直になることは難しい。心が無防備になるからだ。だから特別な相手にしか見せない。

「この状況で意地を張っても無意味だもの」
「うぇっへっへっ。まあ、トイレだもんな」

葉は私の特別な相手。狭い個室で便器を共有して、一緒に用を足せる、唯一無二の存在。

「たまには男らしいところも見せなさいよ」
「うっし! 見てろ、アンナ!!」

葉の巫力が跳ね上がる。苦しみに耐えた分。

「脱糞式・オーバーソウル! スプリット・オブ・阿弥陀丸!!」
「行くでござるよ、葉殿!!」

ぶりゅっ!

「久しぶりの娑婆の空気は旨い!!」
「どっから湧いて来たのよ、アンタ」
「もちろん、葉殿の肛門からでござる!!」
「フハッ!」

どこに位牌を仕舞ってんのよ。愉悦に浸る。

「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「あ、あああ、あああああああっ!!!!」

ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ〜っ!

「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「ママ、ご機嫌ですね」
「お! 大鬼殿、お久しぶりでござる」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

儚くともフハッなくとも。不肖の身なれど。
淋しい想いなぞさせはしない。腹抱え、夜。
大鬼を大便と共に便器に捨て腐り便意なし。

「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

気丈に振る舞いほころぶ。糞は出会い別れ。

「ふぅ……アンナはやっぱり可愛いなぁ」
「私はみっともないアンタを、愛してる」
「うぇっへっへっ。尻拭いて初詣いくか」

透けたトイレットペーパー。ルヴォワール。


【恐山 ル・ヴォワールの変】


FIN


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