55:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:40:40.43 ID:XVB8s0iW0
 そこでエーシルは自らを裂き、 
 この障害となる悪意を己から切り離すことにした。 
 結果、彼そのものが二つに分離することになった。 
  
 人間の自我を認める「ロキ」、そして認めない「ロプト」である。 
  
 もっとも、元のエーシルが基本的に善良な人格であり 
 悪意はごく一部分でしかなかったため、分離は均等なものではなかった。 
  
 『采配』、『世界の目』、『無』をふくむ大部分の力は、 
 「大きな善意」たるロキの側に残されたのである。 
  
 「小さな悪意」のロプトにもいくらかのOMNEの性質と 
 それなりに強大な力が渡ったとはいえ、 
 ロキとは比較にならないほどに小規模であり、 
 その善意を妨害できるものではなかった。 
313Res/336.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20