215: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:13:27.75 ID:WCbA+PmGO
 この日はいろはが主催となり、会合を進行させた。 
 W−1、W−2の開始日前倒しとそれに伴う、ももこ、レナ、かえでへのW−3の存在公開。 
 存在することを仮定して懸念されるアリナ・グレイのスーパーコピーと、ミラーズのコピーの結界外流出懸念。 
 クリミナルズのテロ計画の存在と、常盤ななか一派からの接触後の方針策定。 
 霧峰村で建設が進んでいる水徳寺の分寺への、歴代巫の亡骸埋葬後のシステム観測。 
216: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:18:27.01 ID:WCbA+PmGO
 いろはの言葉を聞いて織莉子が返事をする。 
  
 「いろはさんの仰る通りでしょう。二木市以外でも神浜を快く思わない魔法少女がいる。 
  各々が取り巻く環境や事情で、神浜市に乗り込んでは来なかっただけで、機会があれば 
  報復を試みようとする魔法少女がいてもおかしくない」 
217: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:23:38.11 ID:WCbA+PmGO
 いろはのあとに桜子が続く。 
  
 「|とはいえ、情報の周知にも限界はある。SNSによる周知だけで、すべての魔法少女が 
   浄化システムの存在に気付けるとは限らない。それに、街を訪れた理由の説明だけで、 
   相手の信用を得られるとも言い切れない|」 
218: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:33:15.05 ID:WCbA+PmGO
 「続いて、ももこさん、レナちゃん、かえでちゃんへのW−3の存在公開です」 
 「鶴乃たちを未来に送るって、レナ達に納得できるように話してよね」 
  
 いろはがW−3の説明で行ったのは、コールドスリープマシンの開発と、それにまつわる 
 今日までの困難の数々、そして鶴乃たちが要員として選定された理由だった。ねむが以前、 
219: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:34:51.77 ID:WCbA+PmGO
 レナとかえでを見かねて、ねむが割って入り、灯花が続く。 
  
 「二人とも悪いけど、言い争うのはよしてくれるかな。水波レナの言う通り、志願者が 
  現れたら要員は変わっていたかもしれない。だけど、記憶読み取りのことを考慮して、 
  広く周知するわけにはいかなかったんだよ」 
220: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:36:47.17 ID:WCbA+PmGO
 そこへ、ねむと灯花が続き、やちよが返事をした。 
  
 「いろはお姉さんの懸念は、僕たちがマギウスだった頃、ミラーズのコピーを 
  フェントホープに、迎撃翌要員として連れ込んだことが理由かな」 
 「あの時は、お姉さまたちのコピーを、お姉さまたちに引き合わせたんだよね」 
221: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:39:18.67 ID:WCbA+PmGO
 「それと、すみません。思い出したのですが、十七夜さんと以前、ミラーズに関わる 
  話をしたことがありました。フェントホープで十七夜さんが、自分自身のコピーと 
  出会った時、『コピーだから能力を真似るのは難しい』からと、十七夜さんの心を 
  読んでこなかったそうです」 
 「それじゃあ、アリナのコピーは固有魔法は持ってないんじゃないかな?」 
222: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:44:57.89 ID:WCbA+PmGO
 そこへ、桜子がいろはに意見し、織莉子、キリカが続いた。 
  
 「|神浜と他陣営の魔法少女、全員を確認するのは現実的じゃないかもしれない。だけど、 
   今ここにいるみんななら話は別。この中にコピーが紛れているか確認するくらいなら、 
   手間ではないはず|」 
223: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:48:50.87 ID:WCbA+PmGO
 その後、織莉子、ももこ、みふゆが続く。 
  
 「私たちの周囲では不穏な動きはありませんが、これでは時間の問題ですね」 
 「寧ろ、その頃には手遅れかもしれないな。湯国は実効支配されてるんだっけ。 
  こっちから向こうに乗り込んで、叩いてもいいんじゃないか?」 
224: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:51:08.37 ID:WCbA+PmGO
 みふゆの発言に、ねむが挙手する。 
  
 「そのシェルターが、家族を退避させるために使えると見込んでる。やり方次第では、 
  僕たちが避難の優先度をコントロールできるかもしれない」 
 「それは……魔法少女の能力を使う、という意味でしょうか」 
225: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:54:14.83 ID:WCbA+PmGO
 織莉子が内容を告げると、いろはが尋ねる。 
  
 「その頃、私たちを取り巻く状況は、どうなっていますか?」 
 「……余り状況はよくありませんね。クルミナルズによって、海外の都市の一つで 
  テロが起きています。世界は国際緊張が高まり、日本の情勢も不安定に陥って、 
226: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:56:59.05 ID:WCbA+PmGO
 いろはは、静香が語った霧峰村の負の歴史を伝えた。 
 出席者全員が表情を曇らせ、いろはの話を最後まで聞いた後、ももこが意見を述べ、やちよとみふゆ、いろはが続いた。 
  
 「魔法少女を弔って浄化システムが広がったならさ、アタシらも慰霊に参加しないか? 
  これも何かの縁だと思うし、顔を直接合わせる最後の機会になっちまうかもしれないし……」 
227: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:16:47.84 ID:l3Wpp4NBO
 連休二日目は各々が思い思いに休日を過ごし、連休三日目。 
 いろはは、みふゆと共に二木市へ入り、結菜の家の居間にいた。 
 結菜は、二人の来訪前日に概要を聞いて、事前に人払いを済ませていた。 
  
 エミリー休憩所での会合と同じく、いろはが主催、みふゆが副主催となり、 
228: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:26:32.16 ID:l3Wpp4NBO
 「死んだ魔法少女は行方不明扱いで、神隠しや失踪、はたまた集団自殺やら、そういうことは騒がれた。 
  他にも憶測が色々と立てられてはいるけど、魔法少女の存在が暴かれることには繋がっていない。 
  色々話したけど、二木市に魔法少女の存在を知る一般人はいないと思うわ」 
 「そうでしたか……」 
 「それはそうと……今回の話、難易度は高いけど、今は時期が時期だから、ある意味好機かもしれない」 
229: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:29:53.66 ID:l3Wpp4NBO
  
  
  
  
  
230: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:33:21.85 ID:l3Wpp4NBO
 その後、W−1は順調に進み、時期を見計らってW−2も開始。 
 用意が整う今日までの間、世界各地の魔女殲滅は完了に向かいつつあった。 
 今この瞬間も、他の魔法少女たちは国内、海外で戦いを続け、クリミナルズとの決戦に向けて連携も取っている。 
 鏡の魔女が最後の魔女となり、殲滅する日も近づいていた。 
  
231: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:36:13.35 ID:l3Wpp4NBO
 「鶴乃さん……」 
 「ごめんね。一緒にういちゃんの成長を見届けられなくって……。ういちゃんが魔法少女最後の世代の、最後のリーダーだ」 
 「そんなこと言われると、責任重大だな……」 
 「ういちゃんなら、きっとできるから大丈夫!結果は未来で聞かせてもらうよ。頑張って!!」 
 「鶴乃、未来のことを押し付けちまうことになって、本当にごめんな……」 
232: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:38:05.61 ID:l3Wpp4NBO
 そこへ、灯花が声をかけてくる。 
  
 「みんな。こっちは用意が出来たよ。あとは……」 
 「分かった。……それじゃあ、みんな。私たちは……」 
 「|もう……行くね。みんな、きっと元気で……|」 
233: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:40:50.54 ID:l3Wpp4NBO
 書き溜めた分は以上です。 
  
 現代編はここで区切りとなり、次回再開時は未来編を投下予定。 
 現代に残ったいろはたちの戦いは、アナザーストーリー的に合間を見て投下予定。 
 書き溜めるため、再開は当分先となります。 
234:保守[保守]
2022/09/28(水) 23:51:33.53 ID:cUhcNifHO
 保守 
235:以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします[sage]
2022/09/29(木) 02:37:53.56 ID:dC+9jhan0
 VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな 
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