シンエヴァ もう一つの終わり ver1.12
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/10(月) 23:31:02.22 ID:R3+wBdbD0

 立ち上がり、ふと視線をあげ息を呑むシンジ

シンジ「あっ」

 天井は撮影スタジオのように黒く、ブームが張り巡らされ、照明機材がシンジがいるフロアを照らしている

 書き割りの壁の頂部、裏側の足場と思しき場所に立つピンク色のスーツの女性の後ろ姿が見える

シンジ「マリ……さん?」

 女性が身をこわばらせ、わずかに頭を巡らせる

 マリの横顔

マリ「あり?」

 すっと目を細めるマリ

マリ(邪魔が入ったかにゃ?)

シンジの声「マリさん!?」

 振り返り、見下ろすマリ

マリ「よっ! シンジ君」

 おどけた挨拶

シンジ「マリさん! どうなってるの? これ」

マリ「ああ、うん。えーとね……」

シンジ「ここは……なに?」

 シンジの顔を見て少し考えるマリ

マリ「……ゲンドウくんの生まれ故郷」

シンジ「えっ?」

 書き割りの海のほうを見晴るかすマリ

マリ「シンジくんのお父さんが、生まれ育った街だよ」

 振り返り、街並みとその向こうの工場群を改めて眺めるシンジ

シンジ「ここが?」

マリ「そ」

 またマリを見るシンジ




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