158: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/04(金) 11:33:13.43 ID:U/9mkAOw0
  
 怖い思いさせられた分は、しっかり倍返しにしてやりますからね!!! 
  
  
  「ゴ、ゴーーース」 
  
  
 全力で追いかけていると、逃げるゴースの先に扉が見えてきた。 
  
 そして、ゴースはそのまま、その扉をすり抜けて部屋の中に入って行く。 
  
  
 かすみ「逃がしませんよぉ!!!」 
  
  
 ──バンッ!! と勢いよく扉を押し開け中に入ると、大きな舵のあるお部屋に辿り着きました。どうやら、操舵室のようです。 
  
  
 かすみ「いない!! どこですか!?」 
  
  
 操舵室内全体を見回しますが……ゴースの姿は見えず、その代わりに── 
  
  
 かすみ「え……? なにこれ……?」 
  
 しずく「か、かすみさん……深追いしちゃ……ダメ、だよ……はぁ……はぁ……」 
  
 かすみ「…………」 
  
 しずく「かすみさん……? ……え」 
  
 かすみ「しず子……これ、なんだと思う?」 
  
 しずく「…………」 
  
  
 しず子も無言になる。優等生なしず子でも知らないものらしい。 
  
 私たちの目の前にあったのは──穴だ。 
  
 拳大くらいの小さな穴。でも、それは……床や壁に空いた穴ではない。 
  
  
 かすみ「空間にあいた……穴」 
  
 しずく「…………」 
  
  
 そう、そこにあったのは──空間にあいた穴でした。穴が浮いていました。 
  
  
 しずく「もしかしたら……」 
  
 かすみ「?」 
  
 しずく「ゴースたちは、この穴を通って、ここに来たのかも……?」 
  
 かすみ「……どういうこと?」 
  
 しずく「だって、ここは海の上だし……突然ゴースが現れるなんておかしいし……」 
  
 かすみ「それは、まあ……」 
  
  
 確かに……言われてみれば、ゴーストポケモンが船を襲っていたのはわかりましたが……どうして、ゴーストポケモンがここにいるのかはよくわかりませんね……? 
  
  
 しずく「もし、これがゴーストポケモンの巣みたいなものなんだとしたら……」 
  
 かすみ「……したら?」 
  
 しずく「……仲間を呼んで戻ってくるかも」 
  
 かすみ「!?」 
  
  
 そ、それはまずいです……!? 
  
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