159: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/04(金) 11:34:13.74 ID:U/9mkAOw0
  
 かすみ「し、しず子!! 急いで船を出よう!!」 
  
 しずく「そうだね……これが本当にそういうものなのかはわからないけど……」 
  
 かすみ「もうゴーストポケモンは懲り懲りですぅ……!!」 
  「ガゥガゥ」 
  
  
 かすみんたちは、これ以上ゴーストポケモンたちと戯れるつもりはありません! 大急ぎで船から退散するのでした。 
  
  
  
  
  
     👑    👑    👑 
  
  
  
  
  
 かすみ「ドア、全部開くようになってたね」 
  
 しずく「……たぶんあれも、ゴースたちの仕業だったんだろうね」 
  
  
 二人で縄ばしごを使って船から降り、待ってくれていたマンタインと合流する。 
  
  
 かすみ「でも、ここからどうしよう……フソウ島ってどっち?」 
  
 しずく「フソウ島は、南方面だね」 
  
 かすみ「そ、それくらいわかるよ! 問題はどっちが南かって話で……。……って、しず子何見てるの?」 
  
 しずく「え? 何って、図鑑のコンパス機能だけど……」 
  
 かすみ「はい!? 図鑑にそんな機能あったの!?」 
  
 しずく「うん……。というか、方角がわからないと、かすみさんの図鑑をサーチしても、かすみさんのいる場所に辿り着けないし……」 
  
 かすみ「は……! い、言われてみれば……。え……それじゃあ、もしかしてその機能って……」 
  
 しずく「……かすみさんの図鑑にも搭載されてると思うよ」 
  
 かすみ「……」 
  
  
 かすみんはポチポチと図鑑を操作してみる。 
  
  
 かすみ「……あ、あった。…………」 
  
  
 かすみん、思わずマンタインの上でへたり込んでしまいます。 
  
  
 しずく「か、かすみさん!?」 
  
 かすみ「最初から気付いてれば……あんな怖い思いすることなかったのにぃ……」 
  
 しずく「あ、あはは……まあ、みんな無事に脱出出来てよかったって思うことにしよ? ね?」 
  「マネマネ」 
  
 かすみ「うぅ……もう二度とこんな場所来ませんからねぇ……」 
  
  
 軽い憎しみを込めて顔を上げると── 
  
  
 かすみ「あ、あれ……?」 
  
  
 さっきまで、ずっと視界を遮っていた深い霧はいつの間にか晴れ、かすみんたちは月に照らされていました。 
  
 そして、 
  
  
 かすみ「船は……?」 
  
 しずく「あ、あれ……?」 
  
  
 あの大きな船は、きれいさっぱりいなくなっていました。 
  
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