167: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/05(土) 14:05:38.15 ID:Ya9HaHl50
  
 リナちゃんに案内される形で、私たちはポケモンバトルの研究室へと赴く。 
  
 ──歩くこと数分。それなりに大きな研究室が見えてきた。 
  
  
 侑「わあ……思ったより大きい……」 
  「ブィィ…」 
  
 歩夢「うん。私も研究室って、もっとちっちゃいイメージだったよ」 
  
 リナ『ポケモンバトルの研究室ともなれば、少なくともポケモンバトルが出来る大きさの施設が必要だから、必然的にこれくらいの大きさになるんだと思う』 || ╹ᇫ╹ || 
  
 侑「なるほど……でも、ここなら知ってる人もいそうだね!」 
  「ブイ」 
  
  
 私は早速、中に入ってみる。 
  
  
 侑「す、すみません!」 
  
 受付の人「あら? 見学の方ですか?」 
  
 侑「あ、えっと……見学というか、お訊ねしたいことがあって……」 
  
 受付の人「なんですか?」 
  
 侑「私、今ジムリーダーを探しているところでして……!」 
  
 受付の人「ダリアジムにはもう行かれましたか?」 
  
 侑「は、はい! にこさんには会ってきました!」 
  
 受付の人「ということはダリアジムのチャレンジャーの方ですね」 
  
 侑「!」 
  
  
 この反応、ジムチャレンジの内容がわかっているということだ。やっと事情を知っている人に会えた……! 
  
 ただ、私の期待とは裏腹に、 
  
  
 受付の人「ですが、残念ながらここにジムリーダーはいませんよ」 
  
  
 という答えが返ってくる。でも、せっかく知ってそうな人を見つけたんだ……もうちょっと、頑張らないと……! 
  
  
 侑「何かヒントとかありませんか?」 
  
 受付の人「というと?」 
  
 侑「どこにジムリーダーの人がいるかとか……」 
  
 受付の人「すみません、それは私たちも知らないんです」 
  
 侑「え……街の人はある程度、事情を知ってるんじゃ……」 
  
 受付の人「もちろん、ジムチャレンジの内容にジムリーダー探しがあるのは知っていますが……どこにいるかまでは……」 
  
 侑「そ、そんなぁ……。……せ、せめてどんな人かだけでも……」 
  
  
 せめて、容姿さえわかれば、と思って訊ねてみるけど、 
  
  
 受付の人「……すみません、見たことがある人もほぼいなくて……」 
  
 侑「嘘……!? この街にいるんですよね!?」 
  
 受付の人「そう聞いてはいますが……そもそも、容姿すら知っている人がほとんどいないので……」 
  
 侑「そうですか……」 
  
  
 せっかくここまで来たのに手がかりがあまり掴めないなんて……。 
  
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