177: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/05(土) 14:28:38.62 ID:Ya9HaHl50
  
 侑「見つけたよ、『叡智の最後の行き先』……──」 
  
 歩夢「……やったね! 侑ちゃん!」 
  
 リナ『侑さん、すごい!』 ||,,> 𝅎 <,,|| 
  
  
 私は、ゆっくりと目の前に降りてくる折り畳み式の階段を一歩ずつのぼり始める……。 
  
  
  
  
  
     🎹    🎹    🎹 
  
  
  
  
  
 ──ゆっくりと階段をのぼり、辿り着いたそこは、天井の高い部屋だった。 
  
 壁面には下の階同様、これでもかと本が本棚に詰め込まれているが……中央には何も置かれておらず、モンスターボールを象ったような線が引かれている。 
  
 これはまさに──ポケモンバトルのフィールドだ。 
  
 そして、そのフィールドを挟んだ部屋の奥に、 
  
  
  「──ようこそ、叡智に辿り着きし挑戦者さん」 
  
  
 小柄な女性が、本を片手に、椅子に腰かけていた。 
  
  
 侑「あなたが……ダリアシティのジムリーダーですね」 
  
 花丸「うん、マルの名前は花丸。あなたの言うとおり、このダリアシティのジムリーダーを務めさせてもらっているずら」 
  
  
 花丸さんは、本をパタンと閉じ、ゆっくりと椅子から立ち上がると、優しく笑う。 
  
  
 花丸「よくここまで辿り着いたね。……あなたの名前を聞かせてもらってもいいかな?」 
  
 侑「……侑です。セキレイシティから来ました」 
  
 花丸「セキレイシティの侑ちゃん。あなたのその知恵を認め、ダリアジムのジムリーダーとして、ジム戦への挑戦権を与えます。もちろん、バトル……するよね?」 
  
 侑「……はい!!」 
  
  
 私はボールを構える。 
  
  
 花丸「使用ポケモンは2体だよ。それじゃ、始めよっか。ダリアジム・ジムリーダー『叡智の塔の歩く大図書館』 花丸。あなたの知恵で辿り着いたその先を、マルに見せて欲しいずら!」 
  
  
 花丸さんの手からボールが放たれた。ジム戦──開始……!! 
  
  
  
  
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