184: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/06(日) 14:35:06.98 ID:waqA86PW0
  
 侑「“がんせきふうじ”!!」 
  
  「メ、メェェェ!!!?」 
 花丸「し、しまった!?」 
  
  
 瓦礫に飲み込まれ、動きが封じられたウールー。 
  
 そして、ワシボンは、 
  
  
  「ワシャァッ!!!!!」 
  
  
 その場で、バサッと翼を大きく広げる。 
  
 そして、その翼を力強く羽ばたかせながら、送る風は──灼熱の風……!! 
  
 ──ボゥッ!! 
  
  
  「メ、メェェェ!!!?!?」 
  
  
 ワシボンが覚える唯一のほのお技……!! 
  
  
 侑「ワシボン!! “ねっぷう”!!」 
  「ワッシャァァァァァ!!!!!!!!」 
  
  
 動けないままのウールーに、直撃した超高温の風は、“もふもふ”の体毛に引火する。 
  
 ウールーの毛は予想通り、とてつもなく燃えやすかったらしく、すぐに──ゴォォォォォ!! と音を立てながら、大きな火柱に成長し、 
  
  
  「メ、メェェェェェ!!!!!!」 
  
  
 ウールーを一気に灼熱の炎が飲み込んでいった。 
  
 体毛を燃料に、一瞬で焼き尽くされたウールーは、 
  
  
  「メ、ェェェ……」 
  
  
 体毛をぶすぶすと焦がされながら、戦闘不能になったのだった。 
  
  
 花丸「……戻って、ウールー」 
  
 侑「やったぁ! ワシボン! ナイスファイト!」 
  「ワシャ…」 
  
  
 ただ、ワシボンももう限界が近い。これ以上無理はさせられない……。 
  
  
 侑「ワシボン、よく頑張ったね……! ひとまずボールの中で休んで」 
  「ワ、ワシィ……」 
  
  
 ワシボンをボールに戻す。 
  
 あとは、 
  
  
 侑「イーブイ、行くよ!」 
  「ブィィッ!!!」 
  
  
 イーブイが、バトルフィールドに踊り出る。 
  
  
 花丸「2匹目はイーブイだね。マルの2匹目は……行け、カビゴン!!」 
  「カビーーー」 
  
  
 花丸さんの投げたボールから、現れた巨体は──ズンッ!! と重量感のある大きな音を立てながら、フィールドに降り立つ。 
  
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