244: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/09(水) 11:39:54.42 ID:hVp6cgNM0
  
 侑「ライ、ボルト……!」 
  
 愛「……どうやら、ボスのお出ましみたいだね」 
  
  「ライボ…」 
  
  
 こちらを睨みつけてくるライボルト。そして、それに呼応するように、周囲のラクライたちも一斉にこちらに視線を向けてくる。 
  
  
 愛「ゆうゆ、走れる?」 
  
 侑「……少しなら。でも、逃げ切れるかな……」 
  
 リナ『ライボルトは“かみなり”を自在に操れる……逃げるのは厳しいと思う』 || > _ <𝅝|| 
  
 侑「だってさ」 
  
 愛「なら、やるっきゃないね……! ルリリ!!」 
  「ルリッ!!!」 
  
  
 ルリリが尻尾を掲げて、ぶんぶんと振り回し始める。 
  
 得意の“ぶんまわす”の態勢だ。 
  
  
 侑「愛ちゃん、周りのラクライ、お願いできる? 私はあんまり範囲攻撃が出来ないから……」 
  
 愛「OK. わかった。ライボルト、一人で行ける?」 
  
 侑「やるしかないかな」 
  
 愛「あはは、違いないね♪ 可能な限り早く蹴散らして、サポートするよ! ルリリ! GO!」 
  「ルーーーリィ!!!!」 
  
  
 ルリリの尻尾が一気に周囲のラクライを蹴散らし始める。 
  
  
 侑「行くよ! イーブイ!」 
  「ブイッ!!!」 
  
  
 ワシボンは相性が悪すぎるから、一旦待機。イーブイが戦闘態勢に入る。 
  
  
 侑「“でんこうせっか”!!」 
  「ブイッ!!!」 
  
  
 ライボルトに向かってイーブイが飛び出す。 
  
 イーブイの最速の攻撃で一気に肉薄して、速攻を仕掛ける──つもりだったのに、 
  
  
  「ライボ…」 
  
 愛「っ!?」 
  
  
 気付けば、ライボルトは愛ちゃんに肉薄していた。 
  
  
 侑「え!?」 
  
 愛「速すぎ……!!」 
  
  
 目にも止まらぬとは、まさにこのことだった。 
  
 ──バチバチと音を立てながら、ライボルトが愛ちゃんに飛び掛かる。 
  
  
 侑「愛ちゃん!!」 
  
 愛「くぉんのっ!!」 
  
  
 愛ちゃんは咄嗟に身を屈めて、飛び掛かってくるライボルトの下をすり抜ける。 
  
 だけど、それと同時に── 
  
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