侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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324: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/13(日) 02:37:06.28 ID:CEy3tu000

──四天王昇格戦はそもそも参加資格からして厳しい試験だ。

前提条件として、ジムリーダー序列が8人中3位以上であること、さらに四天王からの直接の指名を受けるか、地方内のジムリーダー半数以上からの承認が必要になる。

そして、やっと資格を得ても、そこからの試験も過酷だ。

現行の四天王と直接戦い、少なくとも誰か1人には勝たないと四天王に昇格することは出来ないらしいのだ。

つまり、ダイヤさんは四天王たち──希さん、ことりさん、ツバサさん、海未師匠の4人と戦ったということだ。そんな中で、ダイヤさんが誰に勝利して昇格資格を得たかというと──


ことり「でも、ダイヤちゃん、海未ちゃんに勝ったんでしょ? ことりも海未ちゃんに公式戦で勝てたことってほとんどないのに……」

ツバサ「昇格戦で海未さんに勝てた人間は史上初なのよ? もっと胸を張っていいと思うわ」


──そう、海未師匠に勝ったのだ。


海未「偶然で勝てる相手だと思われていたと言われると、私も複雑ですね」

ダイヤ「あ、いえ……その、そういうわけでは……」

希「ダイヤちゃんがここにいるのは、偶然なんかじゃないんよ?」

海未「そうです。貴方は実力で勝ち上がった、それだけです」

希「ついでに愛の力やんね♪」

ダイヤ「んなっ!?///」


ダイヤさんの顔が急に真っ赤になる。


千歌「……愛って?」

ダイヤ「ち、ちょっと希さん!?/// 何を言っているのですか!?///」

希「だって、ダイヤちゃん、海未ちゃんには絶対負けたくなかったみたいやん?」

千歌「そうなんですか?」

ダイヤ「し、知りませんっ///」


私が訊ねると、ダイヤさんは急に、プイっと顔を背けてしまう。


千歌「……?」


私が怪訝な顔をしていると、


ことり「──ダイヤちゃんね、ずっと千歌ちゃんが海未ちゃんのことばっかり師匠師匠って慕ってたから、『自分も恩師のはずなのに』っていじけちゃってたんだって。果南ちゃんがそう言ってたよ」


ことりさんがそう耳打ちしてきた。


千歌「え? じゃあ、ダイヤさんが四天王になったのって……」


思わず、ダイヤさんをじーっと見つめてしまう。


ダイヤ「な、なんですか……///」

千歌「……えへへ♪ こうして、またポケモンリーグで一緒になれて、嬉しいよ、ダイヤ先生♪」

ダイヤ「……!///」


ダイヤさんは私の言葉を受けて、少し視線を彷徨わせたけど。


ダイヤ「……ま、まあ……千歌さんが、手のかかる教え子なのは今も変わりありませんから。近くで見ていられる方が安心しますからね……///」


そう言いながら、軽く咳払いするのだった。



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