325: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/13(日) 02:38:44.97 ID:CEy3tu000
ダイヤ「尤も……最近リーグには居ないことが多いそうですが」
海未「確かに……果南と違って、リーグ所属のチャンピオンになってくれたのは助かるのですが……最近リーグに不在なことが多いですよね?」
千歌「……あ、えーっと……まあ、いろいろございまして……」
──リーグ所属チャンピオンというのは、文字通りリーグに所属しているチャンピオンということだ。
だからリーグの人間として、いろいろお仕事があるんだけど……実はチャンピオンというのは、チャンピオンになった時点で、リーグに所属するかしないかが選べるのだ。
歴代のチャンピオンだと穂乃果さんや果南ちゃんはリーグに所属しなかったらしい。所属しなかった理由は──
海未「まあ……必要な仕事をしてくれていれば、特に私から言うことはないんですが……。実際、千歌にはリーグのトップとして、公に露出してもらっていますし。果南たちは絶対にこういうことをしたがりませんからね」
そう、メディア露出等の仕事がやりたくなかったかららしい。
ただ、単純に強さを求め続けていた果南ちゃんと、自由奔放な穂乃果さんがやりたがらなさそうだと言うのはわからなくもない。
ダイヤ「逆に千歌さんがリーグ所属を選んだのも意外でしたが」
千歌「ん、そうですか?」
ダイヤ「貴方も堅苦しいのは好きではない子だったので……自分から、そういう立場を選ぶのは意外でした」
なるほど、言われてみればそうかもしれない。
千歌「……まあ、強いて理由を言うなら……」
ダイヤ「なら?」
千歌「曜ちゃんや、梨子ちゃんに負けたくなかったから……かも」
ダイヤ「……ふふ、なるほど」
同期である曜ちゃん、梨子ちゃんはそれぞれ、トップコーディネーターと有名な芸術家として、テレビや雑誌で目にすることも増えた。
今考えてみると、こうしてリーグ所属を選んだのは、それぞれの道で名を上げていく彼女たちに負けたくなかったのかもしれない。
千歌「それに、いろんな人たちに、ポケモンバトルの魅力を知って欲しいって気持ちもあるし!」
海未「今は強力なライバルもいますからね」
千歌「ホントに!」
ことり「それって……もしかして、せつ菜ちゃんのこと?」
千歌「はい!」
ダイヤ「せつ菜さん……確か、去年のポケモンリーグの決勝戦のお相手でしたわね」
ツバサ「それだけじゃないわ。せつ菜さんはこの間、四天王を全員突破して、千歌さんのもとまで辿りついてるのよ」
ダイヤ「え!? そ、そうなのですか……!?」
希「せやんね。せつ菜ちゃんはホントに強かったよ」
海未「結局、千歌がチャンピオン防衛をしたので、チャンピオン交代ということにはなりませんでしたけどね」
千歌「いやー、正直結構ギリギリだったよ! まあ、それでもまだ負けるつもりはないけどね!」
海未「そういえば、聞きましたよ? せつ菜と会うと、毎回バトルしているそうじゃないですか」
千歌「え? まあ、トレーナー同士、目が合ったらバトルするのが礼儀ですし!」
海未「貴方、まさかチャンピオン戦をしてはいないですよね?」
千歌「し、してないです!! チャンピオンマントは基本ポケモンリーグに置きっぱなしだし……」
海未「ならいいのですが……。公式戦をする際は必ず一報入れるように」
千歌「わかってますって……」
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