侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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500: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/22(火) 12:20:14.29 ID:lNytOG/10

 「フェロォ…!!!」


とてつもない、瞬発力で飛び回り始める。

このウルトラビーストは一瞬で時速200qにも到達する瞬発力を持っていて、目で追うのはほぼ不可能に近い。

でも、こんなスピードタイプ相手には──


穂乃果「千歌ちゃん!! 任せた!!」

千歌「了解です!! ルカリオ、行くよ」
 「グォゥッ!!!」


千歌ちゃんが、目を閉じる。

風を切りながら、森の中を飛び回るフェローチェの音──いや、気配を察知して、


千歌「……そこっ!! “いあいぎり”!!」
 「グゥォッ!!!!」


── 一閃した。


 「フェ、ロッ…!!!!」


高速機動をしながら、必殺の一撃で切り裂かれたフェローチェはそのままバランスを崩して、森の木にぶつかり、一瞬蹲ったあと──空中にあいた“穴”へと逃げていった。


穂乃果「おみごと! 千歌ちゃん!」

千歌「ふぅ……一発で成功してよかったぁ……」

彼方「それより、さっきの子たち……!!」

穂乃果「そうだった……!! 急ごう!!」

千歌「はい……!」


私たちは、遥ちゃんと一緒にいるはずの、さっき襲われた子たちのもとへと急ぐ。





    👑    👑    👑





しず子を二人掛かりで抱きかかえるようにして、少し離れた場所に逃げることが出来た。


かすみ「あ、あの……!! しず子は……!?」

遥「かなり……危ない状態です」


移動している最中に、遥と名乗った子はしず子の状態を確認しながら、そう言う。


かすみ「あ、危ないって……」

遥「フェローチェの毒は……感受性の強い人にとっては猛毒になります。……このまま毒が回りすぎると、精神汚染されてしまって……最後は……」

かすみ「精神、汚染……」


なんですか、その物騒なワードは……。


遥「とにかく、すぐに専門の治療をしないと……! 本部に連絡を入れます……!」


本部が何かはわからないけど……。



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