501: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/22(火) 12:21:19.49 ID:lNytOG/10
かすみ「それって、すぐに来てくれるんですよね!? 間に合うんですよね!?」
遥「……わかりません。でも、出来るだけ急いでもらいます」
かすみ「そんな……」
それじゃ、このままじゃ、しず子は……。
しずく「……ぁ」
さっきまで、虚ろな目で黙っていたしず子が小さく声をあげた。
かすみ「しず子……?」
しずく「……さっきの、さっきのポケモンは、どこ? ねぇ、どこ? どこどこどこ!?」
かすみ「!?」
遥「い、いけません!? もう禁断症状が!?」
さっきのポケモンの姿を求めて、急に暴れ出すしず子。
しずく「もっと、もっと見てたいのっ!!! ねぇ、どこ、どこどこどこ!!?」
大声をあげながら、暴れるしず子に向かって、
かすみ「しず子っ!!!」
かすみんは大きな声で呼びかけながら、肩を掴んで顔を覗き込んだ。
かすみ「かすみんを見てッ!!!!」
しずく「ッ!!?」
かすみ「あんなのより、かすみんの方がずっと、ずーーーーっと!!! 可愛くて、美しくて、綺麗で、魅力的でしょ!!!?」
しずく「……ッ!!!?」
かすみ「毒だか、フェロモンだか知らないけどッ!!! あんなの変なやつに負けないでッ!!!! かすみんがいるからッ!!!!」
ただ、必死に叫ぶ。1秒でも早くしず子に──大切なしず子に、いつものしず子に戻って欲しい一心で、叫んだ。
しずく「……か、すみ……さん……?」
かすみ「!! しず子!! うん!! かすみんだよ!!」
しずく「……かすみ……さん……」
かすみ「しず子、大丈夫っ!! かすみんがいるから……っ!!」
ぎゅっとしず子を抱きしめると、
しずく「…………う、ん…………」
しず子は小さく返事をしたあと、かすみんの胸の中で、クタっとなってしまった。
かすみ「し、しず子!?」
遥「発作が……収まった……」
かすみ「あ、あのあのあの!? しず子がクタって……!?」
遥「大丈夫です、発作が落ち着いて、気を失っただけだと思うので……」
かすみ「へ……? そ、そっか……」
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