536: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:27:00.16 ID:ffPGApYk0
リナ『ありがとう歩夢さん……このままじゃ、“たつまき”に吸い込まれるところだった……』 || > _ <𝅝||
歩夢「う、うぅん、それはいいんだけど……」
リナちゃんの言うとおり、ワカシャモの方を見ると、
「シャモォォォォ!!!!」
鋭い爪を地面に突き立てて姿勢を安定させたまま、“かえんほうしゃ”をイーブイに放っているところだった。
歩夢「このままじゃ……侑ちゃんたちも……」
──つまり、私がジャノビーを止めなくちゃいけない。
歩夢「……私に……出来るの……?」
目の前の巨大な“たつまき”を前に、気が遠くなりかけた、そのとき、
侑「歩夢!!」
歩夢「……!」
侑「大丈夫!! 歩夢なら、出来るよ!! ……うわっちち!!? イーブイ、もっと泡出して〜!!」
「ブ、ブィィ!!!」
歩夢「侑ちゃん……」
懸命に炎を消火しながらも、私を励ましてくれる侑ちゃんの言葉に、私は、
歩夢「……出来るかじゃない……やらなくちゃ……!」
勇気を振り絞る。風に抗うように自分の足でしっかり立って。
──このままじゃ、イーブイもろともやられちゃう。
とにかく、あの“たつまき”を止めないと……。
でも、どうする? ……とにかく考えるんだ。
発生源はジャノビーだから、ジャノビーを直接攻撃すればいいのかな……。
でも、正面から炎で攻撃しても、風の壁に阻まれて、ジャノビーを止められない……。
じゃあ、
「ラ、ラビビビビビ…!!!」
今も懸命に“ニトロチャージ”を続けるラビフットの加速した突撃で、壁を突き破る、とか……?
……それも無茶な気がする。
歩夢「せめて……風の吹いてない隙間でもあれば……」
それなら、どうにか中に飛び込むことが出来るかもしれないのに……。
リナ『隙間かわからないけど……風が吹いてない場所、あるよ』 || >ᆷ< ||
歩夢「え?」
抱きかかえたリナちゃんからの言葉に、一瞬なんのことかと思ったけど、
歩夢「……そっか! “たつまき”には一点だけ、風の吹いてない場所がある……!」
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