535: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:25:44.92 ID:ffPGApYk0
歩夢「追って、来てない……?」
それと同時に、
歩夢「きゃっ……!?」
突然、身体が前に引っ張られるような感覚がして、声をあげてしまった。
──いや、気のせいじゃない。足をしっかり踏みしめて身を引いていないと、体が前のめりになってしまう。
歩夢「な、なに……!?」
ダイヤ「相手が逃げ回るなら……引き寄せればいいだけですわ」
「ジャノォーー!!!」
ハッとして、再度ジャノビーに目を向けると──さきほどまで、フィールドを覆っていたグラスフィールドが、吸い寄せられるように渦を巻きながら、ジャノビーに向かって集まっている。
まさか……。
歩夢「この引き寄せる力は……風!? ジャノビーが操ってるの!?」
ダイヤ「この子はヘビポケモンですが……ヘビは1000年生きれば──龍となると言われていますのよ」
ダイヤさんのその言葉を皮切りに──吸い寄せる風はジャノビーを中心に渦巻きながら、一気に成長し始める。
ダイヤ「“たつまき”!!」
──ゴォッ!! と、音を立てながら、大きな“たつまき”が発生する。
「ラ、ラビッ…!!」
ラビフットもその吸引力に引っ張られないように、必死に走り回るが、徐々にスピードを殺され始めていた。
歩夢「か、“かえんほうしゃ”!!」
「ラビフーーー!!!!」
苦し紛れに“かえんほうしゃ”を“たつまき”に向かって放ってみるけど──火炎はみるみる内に風の渦に飲み込まれて掻き消えていく。
歩夢「……っ」
こんなフィールド全体を巻き込むような大規模な技、どうすれば……!
歩夢「フィールド全体……? ゆ、侑ちゃんたちは……!?」
ハッとしながら、イーブイの方に目を向けると──
侑「イーブイ……!! とにかく、“いきいきバブル”で耐えて……!!」
「ブ、ブィィ!!!」
風に抗いながらで体勢を崩してしまっていた。
そんな中で襲いくるワカシャモの“かえんほうしゃ”。イーブイから仕掛けていたはずなのに、気付けば炎の勢いに押され気味になっていた。
歩夢「な、なんでワカシャモはこんな風の中でも攻撃が……」
リナ『わ、ワカシャモの足腰は強靭……! それにするどい爪を床に立てて体勢を保ってる……!』 || >ᆷ< ||
歩夢「リナちゃん!?」
風に煽られながら、頼りなく私に近寄ってくるリナちゃんを抱きとめる。
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