766: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/06(火) 13:48:39.50 ID:hNufaooJ0
  
 かすみ「あれ、楽しいのかな……」 
  
 リナ『たぶん……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ || 
  
 侑「イーブイも、行っていいよ」 
  「ブイ♪」 
  
  
 侑ちゃんの肩の上で待機していたイーブイも、侑ちゃんから許可をもらうと、元気よく花畑に飛び出して行く。 
  
 そんな、イーブイを追いかけるように、 
  
  
  「ガゥガゥ♪」 
  
  
 ゾロアも、駆け出す。 
  
  
 かすみ「やっぱり、こ〜んな大きなお花畑があると、みんな開放的な気分になるんですね!」 
  
 侑「ふふ、そうだね。せっかくだし、タマゴも外に出してあげよっかな」 
  
  
 侑ちゃんはタマゴをボールから出して、落とさないようにしっかりと胸に抱える。 
  
  
 歩夢「タマゴ、何か変化あった?」 
  
 侑「全然……。でも、こうやって歩いてたら、何か刺激になるかもしれないしさ」 
  
 かすみ「昨日もちょっとだけ見せてもらいましたけど、一体どんなポケモンが生まれるんでしょうね?」 
  
 侑「そればっかりは生まれてみないとかなぁ」 
  
  
 そんな話をしながら、私たちも花畑の中を歩き出す。 
  
 すると、タマザラシはコロコロと転がりながら、さらにその後ろから、ジュプトルとライボルトが警護でもしているかのように、ゆっくりと付いてくる。 
  
  
 かすみ「ジュプトルも遊べばいいのに……」 
  
 侑「ライボルトとジュプトルは、遊ぶって感じじゃないみたいだね」 
  
 歩夢「でも、お花に囲まれて、嬉しそうだよ♪」 
  
  
 いつもどおりのクールな表情でこそあるものの、足取りは気持ち軽やかに見える。 
  
  
 かすみ「あれ……そういえば、ヤブクロンは……?」 
  
  
 そういえば、飛び出して行った子たちの中にヤブクロンはいなかった。かすみちゃんがキョロキョロと辺りを見回すと、ヤブクロンはたくさんの花の影に隠れていて、 
  
  
 かすみ「ああ、そんなところにいたんだね。……って!?」 
  「ヤブ…」 
  
  
 もしゃもしゃとお花を食べているところだった。 
  
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