823: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/09(金) 03:08:42.21 ID:9oar5n900
  
 善子「それと──メガシンカも」 
  
 曜「メガシンカもなの?」 
  
 善子「当然よ。そして、メガシンカはトレーナーとのキズナの力によって姿を変えるわけだけど……」 
  
 曜「うん」 
  
 善子「極稀に……メガシンカとは違う方法で、姿を変えるポケモンがいるらしいの」 
  
 曜「メガシンカと違う……? “キーストーン”と“メガストーン”を使わないってこと?」 
  
 善子「ええ。……“キーストーン”や“メガストーン”を介さずに、ポケモンとの強いキズナで同調して、力を引き出すポケモンがいるらしいのよ」 
  
 曜「……なんかずいぶんふわふわしてるね?」 
  
 善子「何分資料がほとんどないからね……。数百年に一度確認されることがあるとかないとか……“キズナ現象”って呼ばれてるってことだけはわかってるんだけど」 
  
 曜「つまり、善子ちゃんは今……その“キズナ現象”って言うのについて研究してるんだ」 
  
 善子「そういうこと。ただ、あまりに情報が少なすぎてね……もしかしたら、特殊な姿をしている個体なら何か関係があるかもって思って、千歌のルガルガンを調べさせてもらってたってわけよ」 
  
 曜「なるほどね。それで、何かわかったの?」 
  
 善子「……正直収穫としては微妙ね。まあ、これでわかったら最初から苦労してないしね」 
  
  
 研究とは得てして地道なものだ。これくらいのことでへこたれている場合じゃない。 
  
  
 善子「でも……“キズナ現象”は人とポケモンの関わり合いの文化の中では、重要なファクターになってくるはずよ……」 
  
  
 それこそ、人とポケモンが関わり合いの中で、新たな力に目覚めるなんて、まさに私の研究したいことそのものなのだ。 
  
 もしその謎の解明が出来れば……人とポケモンはさらに一歩先に進めるんじゃないか。そんな気がする。 
  
 真剣な顔をしながら、次のことを思案していると、 
  
  
 曜「ふふ、善子ちゃん、すっかり研究者さんなんだね」 
  
  
 曜は笑いながら言う。 
  
  
 善子「前から研究者よ。あとヨハネだって言ってるでしょ」 
  
 曜「ごめんごめん。“キズナ現象”、解明出来るといいね」 
  
 善子「任せなさい。ヨハネが絶対解明してみせるんだから……!」 
  
  
 ……………… 
 ………… 
 …… 
 😈 
  
  
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20