佐々木「僕はキミに安心感を与える置物じゃない」キョン「そんなつもりは……」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2023/01/07(土) 22:51:17.22 ID:l/iL5hNWO
「ん? なんだい、キョン」

高校受験前の冬季講習。同じ塾に通っている中学の同級生の佐々木が隣の席に座って参考書とノートを広げ、塾講師の難解な呪文のような講義に耳を傾けているその端正に整った横顔を眺めていたらその視線に気づいて。

「キミもそろそろ本腰を入れて勉強するべきだと僕は思うけどね」

余所見するなと言外に忠告され黒板に視線を向けるもやはり俺の視線は佐々木に向かう。

「……なにか?」
「いや」

またもやすぐさまこちらの視線に気づいた佐々木に対して俺が弁明することもなく投げやりにノートに落書きを始めると嘆息して。

「終わったら話を聞くから勉強をしたまえ」
「ああ」

そんな攻防の末に俺は塾帰りに話をする時間を確保することが出来た達成感に高揚した。


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