佐々木「僕はキミに安心感を与える置物じゃない」キョン「そんなつもりは……」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2023/01/07(土) 22:57:37.73 ID:l/iL5hNWO
「やれやれ。キミは悲観的だね」

大袈裟に首を振りながら足を止めて振り返った佐々木の顔に張り付いた苦笑が先程の自分自身の発言に対する強がりにしか見えない。

「ものは考えようだよ。たとえば僕と違う高校に入学したキミはそこで素敵な彼女や友人に恵まれるかも知れない」

それはたしかにより良い未来かも知れない。

「だからキミにとってもこれでいいのさ」
「それはお前にとってもか?」
「え?」
「お前も、俺の居ない高校で素敵な彼氏や友達に囲まれて、それがより良い未来だって、本気でそう思っているのか?」

詰問すると佐々木は眉根を寄せて不機嫌に。

「僕の幸せを勝手に決めないで貰おうか」
「その台詞は、そのままそっくり返すぜ」

別に喧嘩するつもりはない。呆れただけだ。

「なあ、佐々木。もしも変な気を回して進路を別にしようってんなら俺は……」
「……僕の気も知らない癖に」
「は?」
「言いたい放題好き勝手言わないでくれよ」

喧嘩する気がないのは俺だけだったらしい。


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