佐々木「僕はキミに安心感を与える置物じゃない」キョン「そんなつもりは……」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2023/01/07(土) 23:00:12.99 ID:l/iL5hNWO
「キョンは自覚ないようだけど、周りから見て僕らはかなり親密に見えているらしいよ」

自覚がないわけではなく気にしてないのだ。

「この前なんて女子の友達にもうキスしたかなどと聞かれてしまったよ。おかしな話だよね。だって僕らは手も繋いだことないのに」
「佐々木……」
「この先もずっと未来永劫、僕らの関係は変わることなく停滞し続ける。時を経て今よりも親密となったとしても根本は変わらない」

だってそれがキミの望みなのだからと囁く。

「僕はキミに安心感を与える置物じゃない」
「そんなつもりは……」
「ならどんなつもりで僕と同じ高校に通いたいって言ったの?」

こちらを見つめる佐々木の瞳は真剣で、切実で。まるで縋っているようで。そこで俺はようやく期待されているのだと悟り、焦った。

「ねえ……キョン」

返答に窮する俺を見て諦めたように嘲笑い。

「僕の望む答えが出せない癖に、キミが望む答えを僕に対して望むのはフェアじゃない」

これまで積み上げた関係性が崩壊していく。


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