412:名無しNIPPER
2023/07/30(日) 15:21:57.24 ID:HhcdvCavO
シンは静かに語り始める。
「きっと…過去に一度、農園ではこんな事件があったんスよ」
カリアゲはごくりと喉を鳴らす。
「事件…?」
「蛮族っていたじゃないですか…猿型デジモンの。あの蛮族が、自分達のデジタマと、農園にあるサラマンダモンのデジタマを…、一個こっそり入れ替えたんッス」
「入れ替えた…?」
「そうッス。農園に潜り込ませるスパイを育成するために…。デジタマをひとつ持ち帰り、数合わせのために一個置いて帰ったんス」
「な、なるほど…」
「そしてサラマンダモンの目の前で、デジタマが孵化した。そこからはなんと、敵である蛮族の子供が産まれた!…驚いたサラマンダモンは、その場で蛮族の子供デジモンを焼き殺したんスよ!」
「ゴクリ…」
「そうして、農園デジモンの子供を焼き殺したと誤解されたサラマンダモンは、農園を追放された…!サラマンダモンは喋れないから、誤解を解けなかったんス!」
「な、なるほど…!」
「そうして追放されたサラマンダモンは…、自分のデジタマを破壊するようになった。どうッスかこの推理!」
「すげえよシン!筋が通ってる!きっとそうじゃねえか!?お前頭いいな!」
「えっへへーwwまあ、こんなもんスよ」
…ちがーーーーう!
違うんだシン!カリアゲ!そうじゃないんだ!
だが、私がそう言って否定できるだけの材料があるわけでもない。
くぅぅ…もどかしい!
訂正できないのがもどかしい!
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