490:名無しNIPPER
2023/08/03(木) 23:15:59.17 ID:h3XdXB8oo
しかしバブモンは今、ワックスを作らずに石鹸のままデータへ吹きかけています。
『なにか理由があるのかね?』
…ヒヤリモンが冷やし固められるようにするためかもしれません。
『どういうことだ?』
寒冷地域に済むヒヤリモンは、水を凍らせて氷を作り、自分の巣を作ることがあります。
その際に、水と尿酸を混合させることで、溶解吸熱を発生させつつ、水分の蒸発による気化熱を発生させることで、ふたつの冷却原理を同時に起こして急速に冷却するんです。
『ほほう、よく調べているね…』
ワックスは水に溶けません。
そのため、バブモンだけでは、じっくりじわじわと固形ワックスをデータの周囲に塗りたくって地道に固めることしかできませんが…
バブモンが水と混ざった石鹸を出してデータをぱぱっと包み込み、ヒヤリモンがその水分を利用して冷却することで、データを効率的に次々と冷却できるんです。
奴らはそうやって連携し、データを石鹸で固めることで『暗号化』しているんです。
『…こ、この一瞬で奴らの手口を見抜いたのかい?ケン君…』
もともとデジタルワールドでの調査で、あれらのデジモンの性質は調査済みでしたので。
それをこうやって組み合わせてくるのは全く想定外でしたが。
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