剣聖が鍛冶屋を営むようです
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6:名無しNIPPER[saga]
2024/02/24(土) 18:00:25.86 ID:93RaqKjJO
「ふむ。何やら込み入った事情がありそうだな。ここから先は訊かないでおくよ」

既に割り切ったことなので多少踏み込まれても気にしないのだが、商人の気遣いに感謝の言葉を返しておく。
商人と世間話をしていると、コンスティアの入り口である関所に到達した。

高さ23m、幅4mととんでもないスケールの大門であり、コンスティアの外郭を取り囲む石壁を繋いでいる。
同型の大門が南北に設置されており、東西には水路と歩行者用の小関所が設置されている。そちらは依頼を受けた冒険者専用の通路として開放されているようだ。

コンスティア全体の構造としては、平民、貧民の住む外郭区、商業施設が建ち並ぶ内郭区、そして、貴族や王族が住まい、執務を執り行う中枢区、と大別される。
中枢区に聳え立つ【コンスティア城】は荘厳な佇まいをしているが一般開放されている区画もあり、国民でもある程度立ち入りが自由だったりと、ここに暮らす以上関わる機会は何度かあるだろう。国王も大らかな人物だと聞いている。

大陸最大の国土を誇る大国【ケルローネ】。その首都たるコンスティア。ここでの暮らしが楽しみでならないステラは、朗らかに笑いプルガトルスの頭を撫でた。


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