剣聖が鍛冶屋を営むようです
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8:名無しNIPPER[saga]
2024/02/24(土) 18:01:56.07 ID:wuspat3CO
ギルド内で発生した珍事はさておき、プルガトルスの換金を済ませたステラは、新居を購入するために不動産屋を訪れていた。
防犯の観点も鑑みて、店舗と自宅は併設する予定である。どうせ自分の荷物はそこまで無いのだから、多少狭かろうが問題は無いだろう。

「いらっしゃいませー!うちの物件はどれもオススメでございますですよー!!」

受付でニコニコと笑っている店員の身長はおそらく1m未満。
額に生えた小さな角と、背中から生えている蝙蝠の羽。以上の特徴から、この店員はインプの魔族だと思われる。
どこからどう見てもちんちくりんのお子ちゃまだが、これで立派な大人である。インプとはそういう魔族だ。

「本日はどのような物件をお探しですか?うちは(敷金礼金が無いから)安い!(契約まで)速い!(契約を取れたら飯が)美味い!をモットーにしておりますので、きっとご満足いただけますよ!」

どこぞの大衆食堂のようなキャッチコピーに苦笑しつつ、要望と予算を伝える。
安い速いまではまだ分かる。美味いについては意味が分からない。
美味い契約だということなのだろうか。それとも、成約時に何か美味しいご飯でももらえるのだろうか。
どちらにせよ意味が分からないことに変わりはないが。


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