異説 ひのきの棒と50G
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7: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/03/31(日) 20:58:05.94 ID:XVRz4++K0

「坊主、大丈夫か?」

 行くあてもなく呆けていた僕に声をかけてきたのは、髭を生やした男であった。
 身に着けている武具は、どれも使い込まれており周囲の人たちと違い様になっている。
 その様子を見るに、街の衛兵であるようだ。 

「どこから来たんだ。そっちの娘は大丈夫か」

「南の集落から。妹は眠ってるだけ」

 矢継ぎ早の質問、あるいは尋問なのだろうか。僕は、なるべく簡潔に答えた。



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