4:名無しNIPPER[saga]
2024/05/04(土) 01:20:08.82 ID:3fwRECJNO
オーリニアスを擁する小国【ベリルセラ】は現在、圧政に堪え兼ねた民衆によって絶賛革命中である。
殺意しか感じられない理不尽な重税に、王の気分一つで改正される無法極まる法律。司法も王族に掌握されているので自浄作用も完全に死んでいるオマケ付きだ。紛うことなき独裁政治である。
正直、一度綺麗さっぱり滅んだ方が国の為と思えるような腐敗っぷりだが、別に革命に加担するつもりはない。
我々は傭兵だ。報酬次第で何だってやる阿漕な商売に、正義や信念、誇りといった崇高な物など不要だ。そんな素晴らしい物は野良犬にでも食わせてやればいい。さぞ利口なワンちゃんになるだろう。
手を貸してほしいのなら誠意を見せろという話だ。金さえ積めば簡単に雇え、不義理を働かなければ裏切らない仁義に篤い優良企業なのだから。
そんな滅亡待ったなしで内戦の絶えないベリルセラは傭兵からすれば絶好の稼ぎ場であり、実際実入りが良いのでハウンズレギオンも幾らかの戦力を本拠地から派遣している。
ついでに戦力を補充できれば万々歳だと、ディラックは奴隷商人の元を訪ねる予定を立てている。もちろんアポ取りはちゃんとしている。
捕虜や奴隷を買い取るわけだが、全員が全員戦力として計上されるわけではない。
前線を張る実動隊の他にも、兵站を担当する輜重隊、医療を担当する衛生隊、諜報活動や工作を担当する特務隊と人手が必要な部署は他にもある。
どこに配属するかは本人のやる気と適性、その場のノリで決まる。もし合わないなら人事異動すれば良い。
処刑が始まるまであと三時間。サクッと商談を済ませてしまいたいものだ。
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