9:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 20:51:54.72 ID:LYl+0qW60
「許してくりゃれ…」
か細い声が胸に落ちる。
「いや…」
「先生に嫌われてしまったら、おかしくなってしまう」
「そうじゃなくて」
「求められるたびに嬉しくなって…もうすっかり、其方なしに生きられそうもない…」
キサキは先生の額に長い口づけを落とし、そのまま頭を抱きかかえて撫で続けた。
「先生」
「…」
「たくさん撫でてあげるからの、どうか機嫌をなおしてくりゃれ?」
「…ゆ、夢の中だからって…何をしてもいいわけじゃ…」
「…たとえ、ここが夢の中だとしても、責任は取ってほしい」
「なんの責任…?」
「妾にあんなことやこんなことまでしたこと」
「覚えがないんだけど!?」
「ふふ…ちゃんと優しくしてくれたから、そう不安がらずともよい…ときにはおねだりをしないと、いけなかったがの…ん」
キサキは額に、乞うようなキスを何度も重ねた。
「ああああ!!!頭がおかしくなる!!」
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