10:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 20:53:21.20 ID:LYl+0qW60
 「…はぁ…もうよい。要するに、そういう気分ではないのじゃろ?考えてみれば気絶したように眠っておったからのう…少しばかり様子が変でもおかしくない」 
  
 「…………痛覚と記憶がおかしくなってるだけでこれが現実の可能性もある…?」 
  
 「なんのことだかわからぬが寝たらわかる。妾が寝かしつけてやるから、大人しく横になってくれ」 
11:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 20:54:12.79 ID:LYl+0qW60
 「髪をほどいてくれぬか?」 
  
 「私が?」 
  
 「いつもしてくれていたじゃろう…今日はしてくれぬのか?」 
12:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 20:55:05.36 ID:LYl+0qW60
 「ふふ…乱れた髪を丁寧に梳いてもらうと、大事にされているようで心地が良いのじゃ」 
  
 「…」 
  
 「まあ、その乱れの原因は先生なのじゃがな…整えてもらうのもまた一興じゃ」 
13:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 20:56:11.05 ID:LYl+0qW60
 「…ずいぶん楽しそうだね」 
  
 「ん?」 
  
 枕を並べて横たわるキサキが、優しい手つきで先生の頭を撫でている。 
14:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 20:57:36.04 ID:LYl+0qW60
 唇を離した後も、キサキは甘えるように先生の肩に寄り添った。顎を上げ、生白い首筋を惜しげもなくさらしてみせる。 
  
 「妾にも頼む」 
  
 「それはできないよね…」 
15:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 20:58:38.27 ID:LYl+0qW60
 沈黙が部屋を支配する。しばらくしてから、キサキが小さく笑った。 
  
 「…困らせてしまったのう。そんなつもりは、なかったのじゃが。妾は、いつもみたいに」 
  
 「…」 
16:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 20:59:41.28 ID:LYl+0qW60
 もし、これが夢であれば。 
  
 現実に影響がないならば、その背中に手を伸ばすことも許されるのかもしれない。 
  
 これが現実だとしたら? 
17:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 21:01:03.98 ID:LYl+0qW60
 「…」 
  
 寝入ったふりを決め込もうとしたが、背中を掴む手は力強い。反応しないでいれば、なおさら執拗に引き寄せようとする。 
  
 「意地悪」 
18:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 21:02:04.91 ID:LYl+0qW60
 おわり 
 キサキASMR発売未定 
19:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 21:03:46.84 ID:LYl+0qW60
 ChatGPT先生途中で一回くらいこれエッチじゃない…?って疑問挟んできたけど概ね大丈夫だった 
20:名無しNIPPER[sage saga]
2025/05/16(金) 21:04:36.58 ID:LYl+0qW60
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