安価ダンガンロンパSSを復興させたい
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15:1さん ◆5qHEn/nV7BAc
2025/07/05(土) 19:33:27.72 ID:p5pl6xro0
目を開けると、目の前は一面の緑だった
青い空白い雲なんて言葉を聞いたことはあるけれど、それとは全然違う。

葉っぱがざわざわと音を立てて私のぼやけた視界を、意識をゆっくりと鮮明にしてくれる。

「…倒れてたんだ、私。」

まったく知らない場所で目が覚めて、まったく心当たりのない状況で、まったくもって意味不明で
普通の女の子ならきっと泣いちゃったりして大慌てしてたんだろうなって。

けど今は違った、だってそれ以上におかしなことがあったから。

「…何してたんだっけ......」

何にも分からない、どうしてこんな状況になってるのか、どうしてここに来ようと思ったのか
私はいったい誰なのか、家族は?年齢は?好きな物とか嫌いな物とかは?恋人はいたっけ?
訳の分かんない状況でずっと考え事をしてたからかズキンと頭が痛くなった。

「四葉…四葉。代。私は四葉代、超高校級の…超高校級の幸運だ...」

頭の痛みが消え去った瞬間、カチッと何かのピースが一つはまった気がした。

「なんでこんな大事なこと…忘れちゃってたんだろう」

思い出した、自分の名前と、自分の才能を
けど、思い出したのはそれだけ、なんでここにいるのか、いったいどんな状況なのか、それに心当たりは全くなかった。

「…びぇぇぇぇぇぇんっ!!!」

だから…だからめちゃくちゃ怖くなった、だって高校一年生の女の子がこんな森の中で…しかも一人で
きっと誘拐されたに決まってる、しかも私は超高校級の幸運だ、普通の女子高生じゃない、超高校級
超高校級っていえば...超高校級っていえば...えっと…超高校級っていえば…何????

でもきっとなんだかレアな響き、きっと香港とか中東とかに売られてストリップショーに出るダンサーとか大金持ちの第4夫人とかにされちゃうに決まってる
…ん?なんでそんな風に思っちゃうんだろう?あれ???

「…どこなんだろ…ここ…グスッ」

なんだかもう色々頭の中をぐるぐるしてて涙も止まっちゃった
とにかく家に帰んないと、家がどこにあるかなんか全然思い出せないけど。


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