60:名無しNIPPER
2025/07/06(日) 21:42:38.19 ID:DoX+pG4l0
「…気にしないで、考えすぎ、きっと」
青くなった私に気がついたのか、森守さんはそう言って私の肩に手を置いた
少し暖かくて草の匂いがする柔らかい手を。
「そうですよ…ね」
大丈夫、大丈夫だよ。私
根拠は無いけど、前を向かないとって、そんな気がするから私は私に言い聞かせる
きっとこのまま数日くらいみんなで楽しく過ごして、迎えが来て、超高校級とかの学校で楽しく過ごせる。
「なんか…オマエラ、楽しそうじゃなぁい??」
そんな時だった、17人目の声が各所のスピーカーから響いたのは
ちょっと機械っぽいけど抑揚は人間のそれで。
「おっとおっと、スピーカーから失礼!ボクの声は問題なく聞こえてるかな?
ボクの声が聞こえてたら…そうだなあ…四葉さん!手を挙げてください!」
名指しされてゆっくりと手を挙げる
カメラとかはどこにもないはずなのに…わかるのかな?
「うぷぷ…ありがとう四葉サン、ボクの声はちゃんと聞こえているみたいだね。
それじゃあ早速ボクの自己紹介をしたいんだけど、オマエラ1回注目してもらえるかな?」
どうやら見えていたみたいで、私は手を挙げたまま固まっていた
なんだかこれからとんでもなく悪いことが起こりそうな予感がして……
「よいしょっ!それじゃあ改めまして!ボクの名前はモノクマ、この学園の学園長を務めるキュートでスウィートでマーベラスな一番偉いクマなのです!!」
学園長の…クマ?
なに?マスコットキャラクターみたいなこと?
「本当は姿を見せてお喋りしたかったんだけど、オマエラ勝手に盛りあがっちゃってるし煙もすごいし
だから今回はスピーカーから説明させてもらうよ! 本当にボクは可愛いクマなんだからね!!この姿を見れないのはオマエラが勝手におっぱじめちゃうからだよ!プンプンっ!!」
スピーカーからはモノクマって言う人がずっとひとりで騒いでる様子が垂れ流しになっていた
けど不思議と誰も動き出すことはなくて
ただただスピーカーに釘付けになってしまっていた。
「あー。それじゃあオマエラのこの状況について!気になってると思うから説明するね!」
141Res/113.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20