【安価&コンマ】AIが作成するポケモンSS
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11: ◆bDpY3xrQhceB[saga]
2026/03/17(火) 21:35:07.62 ID:m6Nx72u+0
――――――――――
研究所の中は、静まり返っていた。
窓から差し込む朝の光が、床に長い影を落としている。
机の上に並ぶ、三つのモンスターボール。

「さあ、好きなポケモンを選びなさい」

博士の穏やかな声が響く。
チトセは、その場に立ち尽くした。

(……本当に、ここから始まるんだ)

胸の奥が、きゅっと締め付けられる。
兄を探す旅。

自分に、そんなことができるのか――

視線を落とし、三つのボールを見る。それぞれの中に、これから共に旅をするポケモンがいる。
どの子を選んでも、もう後戻りはできない。

ヒトカゲ。フシギダネ。ゼニガメ。

どれも知らない存在で、でも――これから、最も近くにいる存在になる。
チトセは、ゆっくりと一歩踏み出した。足音が、やけに大きく響く。

(……怖い)

正直な気持ちが、胸の中に浮かぶ。でも、それ以上に――

(……一人じゃないなら)

小さく息を吸う。震える手を、前へ伸ばす。
その指先が、ひとつのボールの上で止まった。

――これだ。

理由は、うまく言えない。
ただ、なんとなく。でも、それでいい気がした。
チトセは、そっとボールを持ち上げる。

「……決めた」

小さな声。そして、ボールを開いた。
白い光が弾ける。眩しさの中から現れたのは――

ヒトカゲ。

尾の炎が、ゆらりと揺れる。小さな体。
それでも、その瞳はまっすぐで。
チトセをじっと見つめていた。

「……」

言葉が、出ない。ヒトカゲは一歩、近づく。
少しだけ不安そうに、それでも逃げずに。
チトセはゆっくりとしゃがみ込む。

「……よろしくね」

震えながらも、手を差し出す。
一瞬の間。
ヒトカゲはその手を見て、そして――小さく鳴いて、そっと触れた。――温かい。
その温もりが、指先から胸の奥へと広がる。
さっきまであった不安が、ほんの少しだけ、軽くなった気がした。

「この子にするんだね」

博士の声。
チトセは、小さく頷く。

――これが、最初のパートナー。

研究所の扉を開けると、光が一気に流れ込む。
外の世界。まだ知らない場所。まだ知らない出会い。
そして――
行方不明の兄。
チトセは、ヒトカゲの方を一度見る。
ヒトカゲもまた、こちらを見返していた。

「……行こう」

小さな一歩。
でも、それは確かに――
旅の始まりだった。
――――――――――


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