20:1[sage]
2010/06/01(火) 00:29:53.03 ID:f4IuYroo
精霊使い。
魔法使い族という範疇には含まれるが、厳密には魔法使いとは少し異なる。
魔法使いの多くは、自らの魔翌力を変換することで超現象を起こす。
対して精霊使いは、森羅万象に宿っている「いのちの源」に語りかける。
その自然の力を借り、自身の中で練り直すことで術とするのだ。
水霊使いであれば水から、闇霊使いであれば闇の中からエネルギーを共有する。
しかし抽出できそうな自然の根源が極端に少なければ、威力は激減するどころか、霊術が成立するかどうかも危うい。
そして無論、自分の得意とする属性の自然がいつも周りにあるわけでもない。
呼びかける自然がなければ、自力で術を行使するのは至難の業である。
そこで「杖」と「使い魔」の存在がものをいう。
「杖」は、精霊使いがほとんど持たない魔翌力を補うためのもの。
ダルクの杖もエリアの杖も、大仰な見かけ通り強力なものばかりだ。
術者の魔翌力を驚異的に増幅、または与えてくれるため、駆け出しでも魔法使いのように自在に術を試みることができる。
少量しか自然の力を取りこめなかったとしても、杖の力で大きく膨らませることが可能なのだ。
「使い魔」は、周囲に対応する自然が極端に少ない、もしくはない場合の媒介物に当たる。
ダルクのコウモリ型の使い魔ディー(正式名称:D・ナポレオン)は、存在するだけで闇の代替物となる。
そのためディーさえ連れていれば、たとえ日陰のまったくない日中の砂漠でも、やろうと思えばいつでも闇霊術を行使できるのだ。
使い魔となるモンスターとは正式な契約が必要なうえに、その面倒もみなければならないが、単体でも日頃から十分役に立つ。
またコミュニケーションを取って信頼を高め合えば、その絆は形となって精霊使いの強力な武器にもなる。
1002Res/501.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。