過去ログ - 一方通行「打ち止めが高校に入学すンだが……」
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727:101[sage]
2012/06/10(日) 22:33:23.87 ID:jSNl8Mer0
 半月ぶりに帰宅して、玄関を開けて同居人の姿を見た瞬間気が抜けてぶっ倒れた。
 細いとは言え成人男性一人分の体重に潰されながら、突然の事態に焦った同居人は、大慌てでネットワーク上で救援を要請。まさかの緊急搬送という展開になった。
 ――と、言うのは病院のベッドの上で点滴に繋がれた状態で目覚めてから説明された話。最初に見たのは珍しく涙目の少女だった。

「過労による体調不良だね。食事はちゃんととっていたのかい?」

 カエル顔の医者はあっさりと言う。返事しようにも声が出なかった。倦怠感は発熱しているせいだろう。

「家でおとなしく食事をとって寝ていればすぐ回復するよ? 点滴が終わったら帰って大丈夫だ」

 学園都市特性の栄養剤は、怪しいまでに高品質だ。いつの間にか充電が完了していたバッテリーは、恐らく呆れを隠していない彼女によるもの。
 
「あなたはほんっとに便利能力に頼るクセ直さないと、ってミサカはミサカはご立腹なんだから」

 ぷに、と、少し痩せた頬を摘まれた。  

「心配したんだから」




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