過去ログ - 【駒鳥の】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【帰り道】
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26:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/09(土) 12:33:44.27 ID:vQzt6720
「そうそう。服で思い出したんだけど、駅前にケーキ屋さんがオープンしたんだって。
 放課後一緒に行かない?」

いくらなんでも、それは話の内容が飛躍しすぎているように感じる。
彼女の頭の中で、服とケーキ屋とがどういった繋がりをしたのかは分からない。
きっと世の中にはガラス玉から水鳥を連想する人だって居るだろう。
私は違うが、彼女はそうなのかもしれない。

世の中には十人十色の感性があって、私もそれを否定するつもりは無かった。

「あら、それは楽しみですわね」
「でしょ?……あーあ、早く放課後にならないかなぁ」

睡魔とはまた違う気だるさを表情に出したオディールと、並んで歩く私。
予鈴の鳴る時間までは十分に時間は有るので、急ぐでもなく、ゆっくりと学校へと歩いていった。


  〜※〜※〜※〜

 
「それでは、ここに入る式を……雪華綺晶さん」
「はい……x=−2y×6、でしょうか」
「で、ここで先程の計算式と ――― 」

少し自信は無かったけれど、私が答えると、先生は再び黒板の上にチョークを滑らせながら喋りだした。
どうやら正解だったらしい。
私は席に座り、緊張でほんの少し早くなった鼓動を静めようと、そっと、大きく息を吸う。

それから……先程から先生に指される事も無く、すやすやと眠っているオディールへと視線を向けた。


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