過去ログ - 【駒鳥の】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【帰り道】
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30:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/09(土) 12:36:56.79 ID:vQzt6720

そして、カップの底にわずかに残った紅茶が干上がり、話題も一通り尽きた頃。

「そろそろ帰らないといけない時間ね」

オディールの言葉で、今日は解散する流れになった。
二人してレジへ向かい、会計を済ませる。
店から出ると、ちょうど太陽が夕日へと変わり始める時間だった。

オディールと二人、駅まで向かい、反対側のホームから電車に乗る彼女を見送る。
それから程なくして、私の乗る電車がホームに入ってきた。
発車のベルが鳴る。
ドアが閉まる。
線路を刻む音を立てながら、ゆっくりと電車が走り出す。

私は、駅のホームから動くことなく、ただその光景を見ていた。

ここから家までは、二駅。
歩いたら30分ほどの距離だ。

先程無理に感情を押し留めたせいか、今は少し考え事もしたい。
悲しくなるだけだから、思考を停止させたい。
コインを裏と表から見ただけの違いと同じように、どちらも私の率直な気持ちだった。

夕暮れのセンチメンタリズムに背中を押される形で、私は歩いて帰る事にした。


  〜※〜※〜※〜

 


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