過去ログ - 【駒鳥の】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【帰り道】
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40:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/11(月) 21:37:33.27 ID:GAMgu6k0

「人の縁というのは不思議なものだな。
 久方ぶりにこの町に帰ってきた矢先に、君と薔薇水晶が偶然出くわすとは思わなかったよ」

槐さんはそう言い、懐かしそうに目を細めた。

「ええ。本当に、私も驚きましたわ。
 それにしても……お変わりないようで、何よりです」

自然と笑みを浮かべた私も、そう答える。
それから、改めて明るくなった店内をくるりと見渡した。

「お店を始めたとうかがいました。趣きのある、とても素敵なインテリアですわね」
「ここは店と言うよりショーウインドウとしての役割が強いからね。
 空間演出に力を入れてるんだ」

私達がそう会話を交わしていると、槐さんの隣に立った薔薇水晶が、彼の手を軽く引っ張るのが見えた。
槐さんは薔薇水晶に微笑を向け静かに頷いてから、再び私に向き直った。

「まだ片付けが終わってなくて申し訳ないが……
 もし良かったら、立ち話なんかじゃあなく、お茶でもどうかな」
「突然訪問した身ではありますが……お誘いいただけるのでしたら、喜んで」

槐さんが半身をずらして、店の奥を示しながら提案してきた言葉を、私も謹んでお受けした。
私は彼らに案内され、店の奥へと進む。
途中、仕切り用のカーテンが開いていた為、お店の工房がちらりとうかがえた。
先程店内で見たのと同じようなビスクドールのパーツが数点、壁に飾られているのが見えた。
 


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