過去ログ - 上条「なんだこのカード」その2
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795:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/24(月) 02:34:51.81 ID:YJTWE+ixP

エイ「別に私自身の手で解決できない様な事ではないのだろうが、先程起動したシステムの事も有る。ついでに励ましでもと考えて、わざわざここに足を運んだのだよ」

アレイスターの浸かっているビーカー内に、すこし気泡が生まれて上がっていった

アレ「あなたの体にはいくつか細工をさせてもらったし、ある程度私の融通が効くようにあなたの言ったシステムも起動させてもらったが、あなたが感じた違和感とは別のものだ」

エイ「うん。話を聞く価値は有りそうじゃないか」

アレ「何ということも無いことだ。予定されていたヒューズ=カザキリという存在を介さなかった、それだけの話」

エイ「……ふむ。なるほど、そういう訳か。君もそこまで手が回らなかった、という訳だ」

アレ「"前"で、"相対するもの"・"幻想殺し"が何度も学園都市中のAIMを、瞬間的とはいえ、消し去ってしまった。その度に虚数学区が消え、そして再生した。ヒューズ=カザキリも消えた」

エイ「こうしてあなたが現出しているように、ポスト・カザキリに当たるものも同時に再生したが、それがヒューズ=カザキリという存在では無い、磨かれていない宝石の原石のようなものでしかなかった。ただの、何かが生まれそうなエネルギーの塊、というな」

アレ「だが特段、彼女という存在である必要性も無く、さらにそこまで置き換えるように"作り変える"余裕も、根本的に"作り直す"余裕もなかった。それだけの話だ」

エイ「そういう事ならば、君の仕掛けた細工の方がより気にかかるところになるがね。……そう言えば、見当たらないが、彼はもう行ったのか」

アレ「先刻、ここを出て行ったところだ」

エイ「そうか。君の控えなのだ、彼も重要なのだろう? 人類にとって」

エイ「もっとも、君がうまくやればの出番など不必要なのだろうが。……今回こそは、上手くやるのだよ」

これが伝えたかったと言わんばかりに語気を少し強めて言葉を放った後、エイワスと呼ばれる存在は消えた

アレ「当然だ。私の役割は、それだけなのだから。その為には、あなたという存在をも利用させてもらおう」

再び一人となったアレイスターは、笑みを浮かべるだけだった


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