829:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/28(金) 06:15:45.42 ID:HWZ192fXP
郭「それはもちろん、彼らも彼らでこの状況に対応する為なのでは? 学園都市外の様に、大規模天災や謎の攻撃者が有るわけじゃないですけど、米軍が占領しに来るってのは間違いない激変ですから」
半蔵「んなとこなんだろーな。でもだとすると、今から行く第3学区なんてぇのは、危ないんじゃないのか? 外側と一番つながりが有る場所なのは確かじゃねえか」
郭「逆です、半蔵様。外側に一番近いから良いんです。来るのは"アメリカ軍"であって"外部一般"とは異なります。勿論、外部一般にアメリカも入ってますが」
半蔵のもっともな疑問に、その場所を提案した郭が即座に答えを返した
その意見を聞いて、同意したように海原が頷く
海原「つまり、例えアメリカが指導権を握っていても、外部一般を完全に制御できるわけではない。むしろ直接占領される学園都市側の人間よりも、協力という形で監視を免れることが出来る外部のアメリカ系直結ではない組織の方が、こういう状況では暗躍しやすい。だからその最大の渦中である第3学区で潜伏するということですね。良い視点だと思います」
半蔵「へぇ、考えてるじゃねえか、郭」
首を縦に揺らしながら、へぇー、と声を出す半蔵
言った本人としては、何気ない言葉のつもりだったが、言われた側は褒められてどうしても頬がニヤつく
郭「い、いえ、知っている隠れ家になりそうな場所が偶々第3学区だったということが先で、今海原氏が言ったのは後付けの説明というのが現実ですから」
と思わず早口で言ってしまう
半蔵「なんにせよ、身を隠すのに適してんのは良いこった。引き連れて学園都市を出れる様になるまでにアイツ等が回復する間は、どうしても学園都市内に居なきゃならねえからな」
海原「なんなら、一度学園都市から出てしまうというのも手ではありますよ?」
という海原の助言に対して、半蔵は、ハッ、と小さな鼻笑いを加えて応えた
半蔵「馬鹿言うなって。電力が戻ったせいで学園都市ご自慢の監視システムが生き返っちまったんだ。アメ公が占領したら、そういう監視システムも乗っ取るに決まってる」
半蔵「一回出入りするとしたら、その中でも特別厳重な学園都市への出入りに関する監視システムのやり過ごしを往復一回分余計にしなきゃならねぇだろ? それでバレちまうのと、仲間の回復を待つ間隠れるのと、どっちが危険度が低いのかなんて、馬鹿みたいに明らかじゃねえか」
1002Res/1215.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。