838:このワシリーサは原作準拠なんだぜ。軽く佐天さんとデジャブだわ[saga]
2011/01/28(金) 06:28:58.33 ID:HWZ192fXP
「はぁい、ローマの皆さん、ごきげんよう。でもこのタイミングで、こういうことするのは、反則だと思うわよ?」
ロシア成教の頂点、総大主教と呼ばれる線の細い少年が幽閉されている、美しい青や水色で彩られたセルギイ大修道院は既にその形を失っていた。警護にあたっていたロシア成教の魔術師たちの死骸らしきものも転がっている
同時に、そこへ来ていた信者や観光客らの死体も転がっている
原因は、総大主教が囚われている金の装飾が施された建物の周りを取り囲んでいる司教やシスター達で構成される魔術師攻撃部隊だろう
ロシアのものではない
これは、ローマのものだ
彼女の声が聞こえた瞬間、その者達は彼女の方を向き、視線が集まる
「まぁ確かに、総大主教をこんなところに押しこんじゃったウチにも問題は有ると思うんだけど――」
一人喋り続ける彼女、ワシリーサに向かって、ローマの魔術師たちがにじり寄り、次の一歩が出た瞬間、彼女の体は数えきれない槍やメイスなどによって貫かれ、抉り取られた
だがそれを、一本ずつ腕で引き抜き、押しのける
そして引きぬいた先から、肉が盛り上がり、彼女の体を再構成していく
再生されない衣類の影から乳房や陰毛が見え隠れするが、そこにかかった彼女自身の血によって、卑猥さを感じさせるどころか、事故死体を見る様な感がある
抉れた口が元に戻った瞬間、彼女が唄っていることが初めて分かった
「ぐぎゃぁっ?!!」
と、彼らの一角から悲鳴が上がり、もう一角では爆発が発生する
ワシ「一本足の家の人喰い婆さん――――――」
彼女の歌により現れた千切れる影を負った老婆が、貪る様にして群れたローマ正教の魔術師たちを引き裂き、噛み砕き、薙ぎ飛ばす
そして散り散りになった彼らを逃がすまいと、炎の球が取り囲み、それが巨大に膨れ上がったかと思えば、熱波と衝撃波となって彼らをぐちゃぐちゃにしていく
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