過去ログ - 上条「なんだこのカード」その2
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852:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 01:17:28.08 ID:QdSb/MA2P

「最後に、もう一度質問だ。何が起きたのか、やっぱり分からないかい?」

上条当麻の目の前で白衣の男が、恐らく精神鑑定士か何かなのだろうが、英語で尋ねている

軍の施設、持っていた腕輪で施設内のネットワークを調べた結果でここがフォールリバーの直ぐ北西にあるプロビデンス市のものだと分かったが、の診察室らしき部屋に上条は居た

上条「はい。何度も言うようですけど、たまたま瓦礫の下敷きになって助かっただけなんですよ」

まさか、それを引き起こしたのが自分だとは言えないし、信じたりもしないだろう

上条の言葉を聞いて、ふぅー、と白衣の男は息を吐いく

「OK、わかった。今日はここの部屋を貸すから、そこで休でおきt」

ピピッ、ピピッ、と白衣の男が手を置いている机上の内線が、音と光を発し出した

手の平を上条の方に広げて向けて、すまない、と声を出す

少し待ってくれと言いたいのだろう

「はい、ええ、目の前に。……はい、何も知らない様で」

向こうの声は聞こえなかったが、白衣の応対から、この電話が自分の事について聞いているのだと、直ぐに彼は気が付いた

「ええ? ボストンへ? いや、彼は何も」

少し長くなるかもしれない。上条がそう思った時

(なかなか面白い物を身に付けているようですね、姉上)

上条「んぁっ?」

唐突に、上条の頭脳に声が入って来て、上条当麻は気の抜けた驚きの声を漏らした

上条の急な奇声に、電話の応対をしている白衣が怪訝そうな表情で上条を見る

目の前の白衣の電話が始まって、情報入手のためにここの、wifiなどよりも情報量・セキュリティがともに強化された、軍事用の無線ネットワークにアクセスしていたところに、逆侵入されたのだ

無論、蛙の医師に貰った腕輪というアクセスツールを介しての逆侵入は、物理的に腕輪の機能を停止させることで防ぐことは出来るが、上条の中の彼女らは止めなった

「姉上」などといって、上条の体にアクセスしてくる存在など、彼女らの思考の中には一つしかなかったからである

上条(とうとう、見付かってしまったようですね)

そして、この声は複数の中継点を介し行われていた為に、一方的な物でしかなかった

(まさかあなた達が直接アメリカに現れるとは、想定内とは言っても驚きだ)

(おっと、そう言えばこうして話をするのは初めてになるか、会話、と言っても一方的なものだしな)

(話をしたいことはたくさんあるが、あまり長くすると逆にこちらに向かって逆侵入を試みそうだし、手短に話すことにしよう)


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