86:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/10/11(月) 04:41:17.05 ID:ZxjHfkco
そういう意思が伝わってきた。一体、この男の目的は何なのだろうか
しかしながら、彼女の装備は間違いなく戦闘用で、今はかぶっていないが少女達がかぶっていた物と同じフェイスガードもある
佐天「そうですか。では、帰ってきたら戦った成果としてそれなりの見返りを求めます」
幻生「構わない。等価な交換という事だ。そこの部屋にある程度の武装があるから、必要なら持って行きたまえ。但し、必ずそのメットは装備するんだ。でないと高度な装備は使えないし、行動の妨げになる」
そのフェイスガードに拳銃を接射する。少しの傷が付いたが、この口径の銃の接射を防ぐのはかなりのものだ
ガラスなのか強化プラスチックなのか他の何かは知らないが、簡単には壊れない。これを身につけない手は無い
画面に映った人間は、3。一小隊規模のその人数から読み取れるのは、この広い拠点の制圧を考えていないという事だ
だが、適度な爆薬を適度な場所に備えれば、ここの施設を地上施設の重圧で潰すことは出来るだろう
佐天「工作目的、だよなぁ」
どういう経緯での事かは分からないが、多分学園都市上部の抗争に関わりが有るのだろう
その程度の認識に止める。彼女にとっては、関係の無いことだ
あの老人だった者の物言いから、恐らくは自分と同じ姿の少女たちにはまともな感情が出るように設定されていないのだろう
戦闘場所での戦果ことが目的ならば、下手に感情を持っていない方が都合がいいのかもしれないが
佐天涙子がここを守り通しても、格納されている少女たちは、佐天に感謝することも無い
それでも、自分と同じ姿が都市の地下へ動くことも許されずに生き埋めになるのは許せなかった
本質的には自分を守るため、という事になるのだろうか
突撃銃を、炸薬擲弾を、ナイフを、その他の装備を、身につけて彼女は入ってきた道へ足を向ける
幻生「当然、ここに被害が出るのは好ましくない。アッチは君の使った経路を辿っているだけのようだ。その辺を利用してほしい」
佐天「分かりましたよ。上手く誘導しろってことでしょ」
幻生「そこまで分かっているなら、君を前線に出す理由も分かっているだろう。死を気にせずに、暴れてくれ」
死を気にせずに死線へ進め、お前の動きをテストしている。何が目的なのか見えてこない
ただ、ひとつ分かるのは、わざわざ佐天涙子としての意思を持つ自分を使わなくても、ここで生産されているあの子達を使えば数でも能力でも撃退出来るのは確実ということ
今のところ、この体になって何らかの能力の発現が見られる訳ではない
死を気にするな、と呟いて、彼女は歩みを進めた
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