88:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/10/11(月) 04:49:07.27 ID:ZxjHfkco
アイテムの構成員でもある浜面仕上は友人に電話をかけた
携帯電話に表示されている相手の名前は、服部半蔵
昨晩、入院中の上条当麻へ何かをしようとした一党
果たして彼らは何が目的であそこへ忍んだのか。暗殺や拉致、なんて考えたくは無かった
報復、という訳ではないだろう。少なくとも彼が率先してそういう事をすることは無いはずだ
理由が見えてこない。しかも、上条の入院自体は伏せられていたハズだ。どこからそういう情報を拾って来て、その様な事を実行したのか
電話には、応答が無かった 舌打ちをする。仕方なく間借りしているアイテムのアジト内にその音が響いた
この部屋には、彼しか居ない。そして、この舌打ちも、電話に出ないのも、これが初めてではないのだ
一体、何が有ったのか
昔彼らがよく屯していたいくつかの場所も訪れてみたが、誰もいなかった
おかしい
そして彼は気が付いた。街にスキルアウトらしき姿が極端に少なくなっていることを
一日中、定期的に電話をかけつつ、虱潰しに駆けまわった学園都市内は、時間も時間だというのにそれらしき姿が無い
ちょっとした、ガラの悪そうな奴らは有る程度居るが、その姿も少ない
浜面(畜生、全然気がつかなかった)
無理も無いことだ。仕事といい、佐天といい、自分の体のことといい、ここ最近の彼は少し忙しかった
なんとなくだが、嫌な予感がする
その嫌な予感が、チリチリと彼の中で拡がって痛みに似た何かとなってくる
浜面(違う。これは予感なんかじゃない。実際に気分が悪くなってる……?)
自分の体から噴き出す脂汗
何かが、ある?何かが、居る?何かが、来る?何かが、近づいている?
恐れとは少し違うが、限りなくそれに近い感覚を背後から感じて、彼はごくりと唾を呑んだ
フレンダでは無い、白い服を着た金髪の女がいた
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