888:本日分(ry まだだ、まだもうちょっとって言う次元じゃないくらい、続くんじゃよ[saga]
2011/02/07(月) 08:27:33.20 ID:MkIBRDJ+P
「……ん?! ちょちょちょ、一体何よっ?!」
太平洋を渡りきる直前の事だった
隕石の衝突コースにも被らないように自動操縦を設定した彼女は、座席に座って考え事をしていたところ、寝てしまっていた
彼女を起こしたのは、想定外の強い揺れだった
跳び起きて、とにかくモニターに目を通すと、レーダー上には乗っている輸送機の周辺を、10を超える光点が有った
ステルス性を完全に確立する為に、同勢力に対しても、つまり同じ学園都市の輸送機・攻撃機に対しても情報を出さないように設定していた為に、同じ経路を飛行する機体の生み出した乱流によって煽られているのだ
たった一人の搭乗員である少女、御坂美琴は咄嗟にパネルを叩きより高い空域へ逃げる
御坂「学園都市製の無人ステルス爆撃機? なんでそんなものが、こんなとこを」
周囲に見える全ての光点が自機を通過し、後は遥か後方に同じ型の航空機が有るだけとなって、彼女は、はぁー、と溜まった息を吐き捨てた
御坂「ったくもう、なんなのよ。あ、でも、もうこんなところまで来ちゃってるんだ」
現在位置を確認した彼女は、目の前のパネルを叩き、自らの能力も使用して、座席の前にある輸送機操舵も兼ねた端末を操作する
外征用途も想定されているこの輸送機には、攻撃先の軍事ネットワークはもちろん、民間のインターネットまで介入するための装置が詰まれている
それを利用して、彼女は目的の男を探し出す
御坂(微小機械の共振をもたらすプロトコルをばら撒いて、更に端末アドレスがおかしいアクセスログと重ねて絞り出して……)
御坂(共振共鳴が避けられない同一微小機械の反応が見付かれば、大体の場所ぐらいは……。アイツがどこかのネットワーク内に居る限り、見つけられるハズなんだけど)
タン、と小気味の良く音を立てて操作を続ける
上条を探し出すために即席で組み上げたプログラムの結果が、端末のモニターに表示される事になっていて、そこに
【バカ発見!】と大きく現れた
御坂「あった?! ど、どこ?」
寝起きで少し意識がぼうっとしている中で作ったプログラムなので、バグチェックもしてないことも有って、正直自信が無かった彼女は驚いた
御坂「反応があったのは……マサチューセッツの工科大学の中て?! あの馬鹿、なんでそんなところに居るのよ?」
本格的に彼とその場所の接点が見つけられない彼女は、しかし、その付近で着陸できそうな場所の捜し出しに作業を移していた
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