過去ログ - 上条「なんだこのカード」その2
1- 20
902:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:32:21.64 ID:hj2t/feYP


ステイルという名前の魔術師もまた、ニューヨークに来ていた

ステイル「とは言っても、アメリカは広大だ。ロンドンで禁書目録一人を探し出すのに苦戦したというのに、何の手がかりも無く"救世主"なんて抽象的な存在を探すのは、無理難題にも程が有るだろう」

思わず呟いた彼の心は仕方が無いと言えた

朝も8時を過ぎた時間に、多くの人間が町を歩いている。土日前、つまり平日である以上仕方のない光景ではあったが、それは恐らく通常とはかけ離れた状況なのだろう

到るところで、情報が飛び交っている

もちろん内容は、ローマの新教皇の言葉から世界のどこが焼けただの等である

今までになく状況は悪化している、と言うのが小耳に挟んだステイルの感想だった

ステイル(救世主を探し出すなんて取り留めも無いことをやっている場合なのか? いや、もちろんフィアンマには考え有ってのことなんだろうがね)

腕を組んでビルの壁に背を当て、思考を纏める為に煙草を吸っていると、今までとは少しベクトルの異なった会話が聞こえた

アメリカの外についてではなく、中の話である

「聞いたか? またどこぞのカルトが朝っぱらからリンチで虐殺をしたんだとよ」

「そんな話いくらでも転がってる。今更だな」

「あー、確かにこれだけなら、どこにでもある話になっちまった。だが問題はその内容だ」

「目撃者の話によると、東洋人らしいのがそれを止めに入ってな。それでカルト共は止めてその現場を去ったらしいんだ。それで見えた死体が、遠目で見てもあんまりにグロかったらしくて、その目撃者はそこから目を離しちまったらしい」

「ほー。だがここまでなら、特別有り得なくも無い話だな」

「面白いのはココからだぜ。なんつったって、しばらくして目を戻した時には、その場所を天使の翼みたいな白い羽の塊が覆ってたんだとよ」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1215.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice