903:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:32:51.40 ID:hj2t/feYP
「なんだそりゃ。それで、その後は?」「わかんねえ。目撃者がまた目を離したらしいからな」
「どんだけ目を離せば気が済むんだそいつは」「本人曰く、何か見る気になれなかったらしいな」
「ガセ臭いにも程が有る。証拠はあるのか? 死体とかさ」
「いや、死体は無かったが、代わりに死体が有った場所のコンクリが溶けちまってたらしい」
「冗談言うなよ。コンクリの中身のセメントって1500度近くまで温度高めて作るんだぞ? 有り得ない話だ」
「白い羽の塊については定かじゃないが、溶けてたってのは事実だぜ。この目で見たんだ」
「お前が? うーん。もし全部事実なら、洒落にならんな。つい最近、フォートワースが例の光体に襲われたらしいし。いよいよもって我がアメリカも、だなぁ」
片方の男が溜息を放つと、ネタを話していた男のポケットが震えだした
「おい、今入ったホットなネタがあるぜ」「これ以上俺を絶望させない様な話だったら聞くぞ」
「そいつは、どっちに転ぶかは分からないな。今、ケネディ国際空港で爆発音が起きて、あらかじめ来てたらしい軍の誘導で、利用者が退避を始めたところらしい。何が起きてんのか分からんが、テロじゃないかもしれないぞ、これは」
「ちょっと待てよ、あそこは俺のかみさんが働いてんだ。最悪じゃねえか! しかも何で軍が居るんだ? 州軍か? そいつを見せろよ」
「いや、合衆国軍だ。ホラよ。んで、行くか?」「当り前だ! こいつは何か臭いからな」
そして、男たちは去っていく。町の雑踏にまぎれた会話ではあったが、ステイルは聞き逃す事無く聞く事が出来た
ステイル(目を離していた原因が魔術であるならば、"人払い"が考えられる。そしてコンクリートが溶けたという話。これは、怪しいと言わざるを得ないな)
ステイル(そして今度は空港で爆発か。この時期と言う事だけを考慮するならば、テロの可能性が濃厚だが)
ステイル(どうせ何も手掛かりなんて無いんだ、僕も行ってみるか)
そしてステイルも、目の前の男たちを追う様に走っていった
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